再活用(3)
雨はより激しさを増す。なんと言うか、俺が自宅に近づくに連れて、雨粒が大きくなっているような…?
「た、ただいま〜…」
激しく苦しい道のりだった。雨だけならまだしも、強風が吹き荒れ、雷が俺の約数メートル前を落ちて行きやがった。普通なら地面に電気が走り、感電している所なのだが、運が良かったのか、それは地面に数十センチの穴を開けただけで事を終えた。
「おかしい、実におかしい。今日は朝のテレビではラッキーデーのはずなのだが…?この度重なる不幸、これ如何に!?」
「そぉいつぁ〜、災難だったなぁ〜、婿どの…」
婿?なんだ、この剛力マッチョなおじさんは?あれ、ここは俺の家だよな?あれ?
「あの…どなた?お客さん?あっ、うちの親は仕事に行っていて今留守にして…」
「勝馬…」
「うぉっ、父さん!?いやっ、母さんまで!?何故に、いまは海外で仕事をしているはずじゃ…」
「悪いなぁ、親父殿と母上様には急ながら俺が呼び立てたんだよ」
そう言うのは、先ほどの剛力マッチョなおじさん。こちらさん、先ほどからビキビキと眉間にシワを寄せては、俺を睨み付けてきている。……怖ぇよ、あんた。
「姫川勝馬殿。この度は、数々のご無礼お許しくだされ」
「はっ?」
ご無礼?数々?剛力マッチョなおじさんは深々と頭を下げる。いや、下げるものの視線は、やはり、俺を睨み付けている。……あっ、ちなみに姫川勝馬とは俺の名前である。高校一年、帰宅部。何処を取っても平凡な野郎である。
「あのご無礼って?」
「いや何。雨雲に雷鳴、強風に雷の柱。いや、あまりにも失礼な…。本当に数々ご無礼をってか、何故、俺が憎き貴様に謝らなければならんのだ!?そもそも、貴様が俺の可愛い可愛い娘に手を出したのが、始まりで!ぐがぁぁあっ!!やはり、殺す。今、ここで、貴様を、ゴハァッ!?」
「お父さん、うるさい…」
「しかし、ミウよ。お父さんはお父さんは、お父さんぁぁぁあっ!!」
一体、全体、何なんだ?いきなり、現れた剛力マッチョなおじさんに、それを殴り飛ばす、緑髪の美少女。えっ、これって、何のゲーム?
雨上がり、風ほのか香る、夏の兆し。(べんべん!)
こんにちは。
いきなりですが、短編集です。連載物ではありません。確認です(笑)
再活用、3話目。
ヒロイン登場です。この後、一体どうなっていくのか?
まぁ、短編物なんですから、適当な所で終わるのが落ちなんですけどね(笑)
では、今回はこの辺りで失礼致します。ありがとうございました。
3人目の鬼嫁さん、ボク的美少女。一人称が『ボク』な女の子の意味です。そしてこちらが、一応の正ヒロイン。




