開幕!
少々短い更新が続きます
まずは三頭の小隊が見えた。俺たちの頭上辺りだ。
その背後から、また三頭。合計六頭になった。
そしてマタゾウが相手をする二頭の、ずっと奥の方。そこからも三頭の小隊が現れる。
マタゾウが相手をする二頭は、背後からの三頭が到着するまで待っているつもりらしい。動かない。
そうはいくか。合流を許さず確固撃破は、漸減邀撃の基本だ。
「マタゾウ、ライゾウに替われ!」
ライゾウの鉄砲の方が射程がある。そのライゾウが立ち上がった。同時にマタゾウが膝立ちの姿勢になる。
そしてライゾウの一射!
少し遠かったか。一撃で死亡はせず、胸を押さえてオークは悲鳴をあげる。それを見てひるんだ一頭に、ライゾウが一撃が入った。これも胸だ。こちらは声を上げずにのたうち回っている。
ナバホの弾込めが終わった。マタゾウとのタッグで、再び前衛をつとめる。
「カムイさん!」
ヤコボの声だ。斜面の上を指差している。六頭のオークが、斜面を駆け降りてくるところだった。
「先頭の二頭は俺がやります! ベルナルドとヤコボは、残りを頼みます!」
挙銃しながら言う。そしてやはり、肩づけ頬乗せ。体ごと銃身を振る。まずは先頭。頭部に当たったか。脚が急に力を失い、地面を二度転がった。二頭目は胸部を砕く。
鉄砲を折った。空薬莢を抜いて、新しい弾を込める。その間にチャンピオン親子の鉄砲が火を吹いた。
俺の側ではオークを全滅させることができた。ライゾウの側では。
「……チッ、逃げられたか」
舌打ちしている。
「そらそうだろ、オークとて撃たれたく無いわな」
胸を撃たれたオークたちは、すでに事切れていた。すでにナバホが尻尾の回収を始めている。
「……ライゾウ、前回よりも数が少ないが、兵隊らしい働きを見せているな」
「そうだね。パッと撤退できるあたり、かなり訓練されてるね」




