口論が絶えない哭斬とジェード
「おい、ちょっと会話書くぞ」
「何だと?いきなり何なのだ」
・・・って訳で今回からトワイライト・アルギス会話編を書く!
文句あるか?俺が書きたいから書くんだよ!だって面白いしな・・・
「それだから強引だとか凶暴だとか自分勝手だとか言われるのだぞ」
うるせぇ。んなこたぁ分かってんだよ。
ああ、さっきから話してのが俺の連れジェードだ。
何かと偉そうで個性的で頭の良い奴。口煩く、依存的ではあるが。
「其方こそ野性的で愚かで常に怒っておるではないか、哭斬」
こんな感じで進めていきたいと思うので宜しく頼む!
「あ~くそっ・・・暇だ、ジェード」
「私にどうせよと言うのだ?哭斬」
「何でも良いから話せ。どんな話でも良い」
「話しても其方は理解出来ないくせに何故こうも私に乞うのだ?」
「馬鹿にしてんじゃねぇよ。俺だって分かるとこは分かるわ」
「だと良いのだがな・・・」
「うるせぇよ」
「・・・・」
「何故、其方は私を傍に置く?殺しても構わぬのだぞ?」
「連れを殺す程には狂ちゃいねぇよ。大体てめぇが知恵を授けたんだろ」
「まだ根に持っておるのか?申し訳ないと私も思っている」
「お前は馬鹿だ。俺もな。誰だって馬鹿なんだよ」
「実に其方らしい答えではないか。哭斬」
「責任とって暇潰し程度にはなれよ」
「そうだな。その位にはなってやらんでもない」
「なぁ哭斬。連れというのは仲間という意味か?」
「違げぇよ。俺の後ろに控えてんのが連れだ。間違えんな」
「私は其方の下ではないぞ。勘違いしてはおるまいな?」
「お前が俺の気に入りでいる限り連れなんだよ。それによ、お前は俺の下だ」
「其方、私を愚弄しておるのか?それならば許さぬぞ」
「俺はな幾つか掟を誓った。だから連れは俺が護ってやる」
「何故そうも愚かなのだ、哭斬」
「馬鹿はてめぇだろ?頭が良いのは構わねぇが考え過ぎなんだよ」
「仕方あるまい。そうしなければ尊厳が・・・」
「ソレだよ。尊厳なんてのに縛られて生活するなんざ御免だ」
「それでは罵倒されながら生きていくと言うのか?」
「んな訳ねぇだろが。俺は無駄なことは考えたくねぇんだよ」
「無駄なことなど存在しないのが世の中ではないか」
「幸せか?ジェード、お前はちょっとしたことに対しても考えて・・・なぁ?」
「私と其方はやはり話が合わぬようだ。だが相性が悪いとも限らない」
「はぁ?意味分かんねぇな。答えになってねぇだろ」
「確かに考え過ぎな節はあるかもしれぬな。そこは認めよう」
「お前、言ってることは分からねぇが一緒に居ると面白れぇよな」
「暇潰しになり何よりだ。私は其方と同等の立場ということを忘れるな」
「知るかよ。どうせ行く当てもねぇんだろうが。黙って此処に居ろよ」
「その気持ちは嬉しいがな、私にも行くべき場所があるのだ」
「フン、そうか。まぁ良かったじゃねぇか居場所が出来て」
「嗚呼。私のことを理解してくれる方がいらっしゃる。その方に仕える」
「・・・好きにすりゃ良い。ま、勝手にやんのが一番だよな」
「そうだな。全く以てその通りだ。其方も居場所を見つけるが良いさ」
「〝居場所〟か・・・そんなもん要らねぇよ。俺は強いんだからなぁ」
「敢えて何も言わぬぞ。時々、其方の暇潰しにも手を貸してやろう」
「ったく下らねぇ暇潰し持ってくんじゃねぇぞ」
「分かっておる。其方は安心して待って居れば良いのだ」
今回のは、ほんの一部に過ぎない。
日常的に馬鹿な話が遣り取りされてるし、相談話を持ち込む奴もいる。
ホント俺達って馬鹿だよな。
色んな意味で、どんなに頭の良い奴でも馬鹿なんだから。
でも、俺は馬鹿で良かったと思ってる。
真面目なだけの人生なんて何処に面白みがあるんだ?
馬鹿な話しで笑い合って、心の底から本音ぶつけてよぉ!それが良いと思う。
例え本心が悪口だったとしても、それすら一緒に笑い飛ばして・・・
心の底から信頼し合えたら面白いんじゃねぇか?って俺は思ってるけどな。
以上、哭斬からの感想だ。