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キミと僕  作者: ゆう
1/1

忘れられない過去

初投稿になります!

切ない恋愛好きです!

でも最後はハッピーエンドを目指してます!

良かったらみていってください(´V`)

僕はキミに出会うまで、恋が何なのか知らなかった。周りの友達に聞いても、心がキュンってなるんだとか、相手を愛おしく思うんだ!とか、恋は甘酸っぱいもんなんだよとか、漠然とした個人の感情を告げられた。

でも、僕がキミに教えてもらった恋は、友達の言っていたような“甘酸っぱい”とは全然違って、例えるなら“苦い”とか“辛い”、“苦しい”といった、マイナスな感情だった。


『どうして、僕に恋なんか教えたんだよ…』

『それはね、私がほんの少しの間でも楓の特別になりたかったから…』

『…』

『…我が儘だよね。…わかってる、わかってるんだよ…』

『…碧』

『楓、一つだけお願い。聞いてくれる?』

『…なに?』

『…これからまた、楓は素敵な人と出会って、いずれは結婚もするでしょ?』

『…』

『それでもいいんだ。私の、宝物の時は今だから。』

『…碧、もう…!』

『それでも、私のことは、忘れないでね?』

『…!!』

『…初恋として覚えててくれればいいからさ!じゃーね、バイバイ…』


キミはその次の日、入院してた病院で息をひきとった。


僕は、キミともう二度と話せないと言うことが、受け入れられなかった。キミがこの世に居ないことを、理解したくなかった。けれど、時は残酷で、無情にすぎていく。

『…』

キミのお葬式の時、受け入れたくない現実から逃げていた僕の前に、目を赤く腫らしている碧の母といつも笑顔だった碧の父が立っていた。

『…おじさん…おばさん…碧は?』

僕の一言に、おじさんとおばさんが顔を歪めた。そして、

『碧は、もういないの…。楓くんも、理解しないと、先に進めないでしょ?』

と、おばさんに諭すようにゆっくり説明された。声は震えていて、赤く腫れている目からは涙が流れていた。

『…いない…?…碧、が…?』

そんな状態のおばさんを見て、理解したくなかった現実をやっと受け入れられた。いや、受け入れざるをえなかった。

僕は、碧が居なくなってから、初めて涙を流した。碧のおばさんと一緒になって泣いていたのを、今でも鮮明に思い出せた。


それから、三年たった。キミに『忘れないで』と言われたあの日から。僕は、高校三年になった。約束通り、僕はキミを忘れずに生きている。

でも、キミの言っていた“素敵な人”には、出会えてない。むしろ、キミ以外に人を好きになれるとは思えないんだ…。


高校生活最後のクラスは、知り合いが見あたらずぼっち確定かな。と、一人窓辺で本を読んでいると、

「楓ー!」

と、いきなり大きな声で名前を呼ばれた。新しいクラスの人達も、声のした方を一斉に振り返っていた。当の本人は、そんなこと気にせずに、こちらに歩み寄ってくる。

「やっほー!また同じだね、クラス!よろしく!」

はぁ、まったくこいつってやつは…

「…声のボリューム考えろよ、秋!」

咎めても無駄だと分かっていても、言ってしまうほど声が馬鹿デカい。こいつは、上原秋。高校に入学したとき、俺がまだ碧のことを引きずっているときに会った。当時は、席が前後だったから話しかけたらしいが、今となってはあの日、秋に話しかけられなかったら、僕はずっと独りだったと思う。

碧のことを、思い出として忘れないように出来てるのは、ほかの誰でもない、秋だ。

(だけど、いつまでたっても恋が出来ないのは…碧のことを、まだ心のどこかで引きずっているんだろうな…)


読んでくださった方、ありがとうございますヾ(o´∀`o)ノ

誤字脱字、変換間違ってますよーとかあったら、教えてくださるとありがたです。すぐなおしますので!!

次回もみてくださると、うれしいです!

では、またお会いするひまでヾ(≧∇≦)

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