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橋の端

今日の京加

作者: 448 23

 ジャンルはその他でございます。

「おはよう、昨日ぶりだね」

 京加(きょうか)はにこりと笑った。

 彼女は今日もスカートを穿いている。お花柄のスカートが好きだという彼女だが、たまに短パンを穿いてくることがある。気分によって変わるのだろう。

「私ね、イチゴが好きなんだ」

 それから少し話して、そして別れた。



 次の日のことである。

「おはよう」

 京加はにこりと笑った。

 彼女は短パンを穿いていた。手にはクレープとレジ袋。中には、黄色の物体が入っていた。

「これね、バナナなんだ」

 それから少し話して、そして別れた。



 次の日のことである。

「おはよう」

 京加はにこりと笑った。

 彼女はスカートを穿いていた。手にはレジ袋。中には赤色の物体が入っていた。

「これね、イチゴなんだ」

「イチゴもバナナも好きなんだ。ボクはイチゴが無理かな」

「え」

 京加はきょとんとして、言った。

「私、バナナ食べれないよ」

 どういうことなのだろう。

「……京加、ボク達、何日ぶり?」

「えっと――」


 ――一昨日ぶりかな。



 京加と別れた後のことである。

「おはよう」

 彼女はバナナを食べながら、手を振っていた。


 すれ違って、偶然会って。

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