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狐憑きの時空旅  作者: 翡翠 蛍
序章
5/12

その5 ~蝕~

少しずつ執筆が乗ってきました。拙い文章ですが一人でも楽しんで頂ければ幸いです。

「勝負だ!母さん!」


「ほぅほぅ、近頃何やらコソコソやっておると思ったらそう言う事かい。しかし・・・時々見てたけどあの程度で勝てると思ってるのかね?」


「思ってない!」


「「「「「は?」」」」」


式神&葛の葉の声が綺麗にハモった。


「2人では勝てない!でも3人なら!?」


「ほほぅ?」


「朱魅!梔子!“合体”しよう!!」

相剋では朔夜とやや相性の悪い2人ではあるが、上手く合わせ技が使えれば逆に葛の葉の“金”に対しては相性が良い。それが朔夜が密かに考えていた秘策であった。

また双子で狐の眷属と言う事もあり霊力を同調させれば増幅効果は4体の式神の中では朔夜と最も相性が良い筈!と言う半ば当てずっぽうの策だが、血気に逸る朔夜にはそんな細かい事まで気が回らない。

3体以上の合体は流石にまだ制御しきれない。朔夜の霊力で吹き飛ばしてしまうか、逆に取憑き殺されるかどちらかだろう。


「私たちを最初に選んで頂けるなんて・・・」

「姉さん、これは期待の応えどころですね!」


右手に朱魅、左手に梔子と手を繋ぎ、まずはゆっくり霊力を循環。

姉妹が霊体化したところでいつもの様に朔夜が霊力を同調させる!


!!!!!!


その瞬間、葛の葉ですら目を細めるほど眩い霊力が辺りを照らした。

「ふむ、、、これは流石と言うべきか。。」

周防と虎目など完全に目が眩んで目を開けていられないほどである。


式神1体の霊力は大凡葛の葉尻尾で言えば1本分程度。

それを2体合わせただけの筈なのに、朔夜の式神使役能力で補正がかかったせいか、今の朔夜からは6~7本ぐらいの霊力が放たれている。


「面白いじゃないか。まさか8つの子供にここまで見せられるとは思わなかった。まだまだあたしには敵わないだろうけど、本気の一歩手前ぐらいでお稽古をつけてあげよう」


「へへへっ!舐めてかかると怪我するよ!【樹海の降臨】!」

梔子が単独で召喚した物の数倍に値する規模で樹海が広がる。


「ほう、口だけの事はある」


「まだまだ!【樹海より放たれし矢】よ、【木の葉】を纏いて突き進め!【炎竜】よ、【灼熱の碧き炎】を纏いて【焔火】を放て!」


6式同時展開、更にその一つ一つが朔夜や式神が単独で放つ物の数倍の規模で葛の葉に襲いかかる。

更に炎は“木生火”で勢いを増して葛の葉どころか森に被害が及ぶレベル!


「!!ッ これはマズい!“水剋火”【雨乞い】【大海嘯】!!」

一瞬にして激しい雨が森を包み朔夜の式から辺りを守る。更に周囲の雨を纏い勢いを増したうねりが津波の如く朔夜を飲み込んでいく!


「・・・は??」

大量の霊力を消費した事により硬直状態に合った朔夜は一瞬対応が遅れた。

為す術無く押し流される中で必死に意識を保ち、双子に呼びかける。

(マズい!朱魅、梔子!霊力を有りっ丈貸してくれ!このままでは3人とも体が持たない!)

(分かりました)

(信じてますよ??)


「ぐあああぁぁぁっっ」

託された霊力が朔夜のキャパを超え、体をはじけ飛ばさんばかりに跳ね回る中で彼は獣の如き咆哮を上げた。


かと思った瞬間、彼の体にみるみる変化が訪れる。

髪は白銀に変化し、頭の先には動物の物と分かる耳、更に衣の後ろからはふさふさとした尾が2本。


激しい水流の中で光の繭に包まれる様に変化を終えた彼は将に2尾の狐であった。


「完全に力を解放した式神を同化させたか・・・末恐ろしい子。。しかしまぁこれであたしの式からも身を守れるかな?」



ぐにゃり



葛の葉が安心したその瞬間、今まで最大の驚異が彼女を襲う。

水中の朔夜を中心に空間が歪み始めた!


「これはまさか・・・」

驚愕に対応が遅れる内に空間は朔夜を飲み込み口を閉じていく。


「やはりこれは(しょく)!?」


「マズいマズいマズい!5年間も面倒見させておいて今更アタシを放って行こうなんて1000年早い!」


必死に手を伸ばす葛の葉だが大量の水に邪魔をされて追いつけない。


「!!!ッ」


渦巻いていた水が勢いを失い辺りに静けさが戻った時、空間の歪みは完全に消え去り、それとともに朔夜の姿も最初から無かったかの様に消え失せていた。

漸く平安編が完了しました。・・・が、まだ序章が終わらない。。

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