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桃色の花弁  作者: 遥前 備
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恋に落ちる(2)

「で、進君のこと振ったんだ」


昼休み。菓子パンを食べ終えた千紘ちひろが、呆れた顔でこちらを見る。


「しょうがないじゃん。しっくりこなかったんだから」


私は千紘から貰ったスポーツドリンクの蓋を開ける。


「でも嫌いじゃないんでしょ」


「うん」


「なら付き合ってみればいいのに」


「そんな簡単に言うことじゃないでしょ」


千紘の軽い言葉に、今度は私が呆れる。


「そう? 俺なら付き合っちゃうけど」


「何で?」


「だってしっかりしていてスポーツできて、おまけに顔も悪くないって奴が自分のこと好きだって言ってるんだよ。断る理由なくない?」


千紘の言うことも分かる。でも、何かが違う気がする。


「そんなもんなのかな」


私の声は、5時間目を告げる予鈴にかき消された。

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