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第7話 京都観光

京都についた時には、俺も寝てしまっていて、最初の観光場所に着いた際、俺以外は、起きていたらしい。

最初に観光する場所は、金閣寺…駐車場から少し上に登った先にあり、実際に見てみると、写真で見るよりも、輝いていた。

そう、それはまるで、中学校に居た老人先生の頭に、太陽の光が当たった時のような眩しさ…なんか、色々の人に怒らそうだな。

俺らが次に向かったのは、伏見稲荷神社…千本鳥居を時間を掛けて潜り抜け、お目当てのおもかる石に向かった。

それぞれの願いが叶うか、確かめるためにここへ来た。


「それじゃあ、俺から…!」


1番目にやろうとしているのは、迅と俊……迅の願い事は、大体予想できる…


「俺に彼女が出来ますように!」


「ランボルギーニが手に入りますように!」


案の定の願い事をそれぞれ言った後、迅と俊は、それぞれ持ち上げる。


「お、重い…」


少し、手を震えながらも持ち上げたが、あまりにも重かったのか、迅は、声を出してしまった。


「おっ、少しだけ軽い…!」


俊は、おもかる石を持ち上げるやいなや、嬉しかったのか、声が出ていた。

2番目は、ケイトと鉄狼の2人だった。

ケイトと鉄狼は、あんまり物欲がない気がするので、何を願うのか気になる所。


「新作のいいゲームが出ますように」


「もっと、業物が作れますように…」


それぞれが他所気な願い事して、少し安心した。

2人がおもかる石を持つと、難なく、2人とも持ちが上げることが出来た。

しかも、鉄狼に関しては、片手で持ち上げたのだ。


「少し重かったな…」


「あんまり重くなかったな〜…」


1名化け物じみた事を言っているが、そんなことは、無視して、3番目の良太と零を見ることにした。


「店がさらに繁盛しますように…」


「……琉希と真琴ちゃんが、さっさと、くっつきますように」


「おい、待て」


さらっと、零が言ったことを聞き逃さなかった俺は、素早くツッコミを入れる。


「ん?何かな?」


ムカつくほど、清々しい笑みを浮かべてながらも、石を持ち上げて、こっちを見ている零に、一発、殴りたくなったが、我慢をし何事もなかったように、良太の方を見た。


「わっ…意外と軽いな…」


普段、店の手伝いとかで、食材や商品などを運んで、自然と鍛えられている良太からとっては、おもかる石は、意外と軽かったようだ。

あの野郎…余計なことを頼みやがって…

そんな事を思いながらも、自分の番が来たため、願い事を言った。

俺の願い事は、たった1つ…


「…全員で、神殺しが行なえますように」


願い事を言った後に、持ち上げると思っていたより、軽かった。

達成できるってことかな?

そんな事を思っていたら


「はいはい!次、次に行くぞー!!」


少し、嬉しそうな俊が、さっさと車に乗るよう勧めてきたので、車に乗ると、俊が、鼻歌を歌いながら、運転を始めた。

最初は何か思ったかが、次に向かう場所を考えると、よく分かった。

次に向かっている場所は、清水寺…俊が大好きな漫画で、よく舞台にもなっているので、行ってみたいって、よく言ってたな…

しばらくして、目的地である清水寺に着いた。


「行くぞー!」


車を近くの駐車場に止めた後、俊は勢いよく出ていき、清水寺へ向かっていった。

俺達も俊の後を追うように、清水寺へ入っていった。


「…人が居な過ぎないか?」


1番後ろを俺と、ケイトが歩いていたが、ケイトがそんな疑問を言ってきた。

確かに、いくら平日と言っても、もうすぐで、昼頃…店も空いていてもい、いくらいだ……なのに、誰も居ない…

入場料を払い場所につくと、拝観料を払う場所で、ようやく人が居た。


「はい、7人分の拝観料です」


「……」


ウズウズとしている俊が、全員分の拝観料を払うと、拝観料を受け取った男は、頷くだけだった。


「…?」


少し、不気味さを感じながらも、先に進み、清水寺の舞台に上がる。


「うおぉぉぉ!!!」


感激している俊を見ながら、舞台から景色を眺めていると、後ろから気配を感じ、振り返ってみると、黒い輪っかを頭の上に浮かべ、天使のような羽を生やし、太さがそれぞれ違う糸が、身体中に巻き付いている女性が、賽銭箱の前に正座をしていた。


天使(エンジェル)…!」


俺の声に反応して、全員が俺の方を見た後、天使(エンジェル)の方を見る。


「で、でで出たーー!!」


「…武器転送…」


迅が叫ぶ中、ケイトが転送技術で、俺達の武器を用意してくれた。


「…私は、神軍 天使(エンジェル)のリアン…さぁ、神を殺そうとしている愚かな少年達よ…わたしを倒してみなさい…?」


リアンと呼ばれる天使(エンジェル)が少し、不気味な笑顔を浮かべると、清水寺のあちらこちらから、糸が出てきて、清水寺のあらゆる場所に絡みつき、あっという間に、異様な雰囲気を放つ場所となってしまった。

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