影響
sideよしか
ピピッッと音が鳴る体温計
「うーん風邪じゃないわね」
「あぅ……」
昨日はいつの間にかログアウトしていた
起き上がろうとした時に凄い頭痛がしたのだ
「ママ……今日休めば治るから大丈夫……だよ?」
「でも「お仕事遅れちゃうから」ふぅ……分かったわ、だけど何かあったら電話しなさいね?分かった?」
「分かった」
「それじゃぁ行ってくるわねー」
「……行ってらっしゃい」
本当は一緒にいて欲しかった
でもワガママは余計に心配してしまうからしない
でもネ……
「本当は……寂しいんだよ……?」
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side???
ガチャ
「おい、姉貴説明しやがれ」
「んぁ〜?ノックぐらいしたらァ〜?愚弟」
「てめぇにするノックはねぇよ」
「しくしく、愚弟がイジめる〜着替え中だったらどうするつもりさぁ〜」
「そもそも"神族"に着替えは必要ねぇしっと危ねぇ話をそらされる所だった」
「チッ」
「ったく……まぁいい、姉貴"この子"に手ぇ出したな?」
そう言いながら愚弟は"あるパラメーター"を出し
私は目を疑った
このパラメーターはあの御方が
"私達"の興味を表したパラメーター
しかし確かに私は"あの子"に手を出した
だがほんの少しだけだ
あれだけ純度の高い闇はそうお目にかかれない
だから潰れてしまっては勿体なさすぎるのだ
「っ!はぁ!何よこれ!」
「何って、姉貴が手ぇ出したんだろ?しかしやり過ぎじゃね?廃人1歩手前とか……」
「違う!こんなになるまでやってない!!」
若干ヒステリック気味だったが再度自身の端末で確認する
「っな!」
絶句した
弟が持ってきた情報と私の持つ情報に雲泥の差があったのだから
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私
名前 宮崎 善華
善悪パラメーター
善 12%
悪 49%
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弟
名前 宮崎 善華
善悪パラメーター
善 2%
悪 unknown
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私は考え込む……いつだ?いつやられた?
「チッ考え込むより行動ね」
「お…おい姉貴どうした?」
「少し留守にするから」
「……は?って!待てって!」
「じゃ」
私はあの御方の元に急ぐのであった
もうお分かりだろうけれど
善悪パラメーターは
善神と悪神の興味度と糧の変換率で高ければ高い程
干渉も出来る
もちろん頂いてる感覚はある訳で
感じられるのだが
さて一体どこに感じられてない糧が行ったのかな?
( ̄▽ ̄)ニヤリッ