4.王宮にて
ちょっと期間が開きました。
遅くなり申し訳ありません。
どうやら目的地にたどり着いたようだ。
周囲の話を聞く限り、ここは王の間のようだ…おっと、1つ話し忘れていた。
ここに来るまでの俺の不断の努力により、
幽体を完全に身体の中にしまうことに成功している。
だから外の様子が見えないので聴力による状況把握に務めているのだ。
おっ、話に進展があったぞ。
「…それでこいつは何故縛られている?」
「はっ、連れてくる時に治療しろ治療しろとうるさかったので縛り上げて死なないように最低限の回復魔法をかけつつ連れてきました。」
そうか、治療されてたのか…
「では拘束を解け」
「はっ」
そうして俺を拘束していた縄がとかれ、目隠しと猿轡も外された。
急に明るくなった視界に目をしょぼしょぼさせていると目の前の男...恐らく国王陛下であろうその人が話しかけてきた。
「さあ、立つがいい、勇者候補の...」
「その前に足の治療してもらっていいっすか?」
が、俺はその話をぶった斬って自分の要求を通す。
そう、忘れてはならない。馬車の中でいくら回復魔法をかけたと言っても、所詮最低限。
俺の足は治っていないのだ。
この小説は作者の都合により超不定期更新になります。面白いと思ってくれた方はブクマ、コメントをよろしくお願いします。