3.ジョンソン、王宮へ
やあ、只今絶賛連れ去られ中のジョンソンだ。
俺は今馬車に載せられて王宮へと運ばれているらしい。
なんとも面倒臭いことになったものだ。
ところで何故俺がこんなに落ち着いて話せているのか不思議に思った人はいないだろうか。
足に矢が刺さっている人間はこんなに冷静に話すことは出来ない、と。
その理由は簡単、足を治療してもらったから…だとよかったなぁ。
現在、俺は簀巻きにされて転がされている。ついでに猿轡も噛まされている。
ずっと喚いて暴れていたらいつの間にかこんなことに…
で、その後痛みで気絶して、半幽体離脱みたいなことになってる。
自分の顔を自分で見るのは少々、いや、かなり気色が悪い。
しかも足だけは出ていないから控えめに言ってめちゃくちゃ痛い。
しかも王宮に近づくにつれ、段々と身体の中に戻っていっているようだ。
……王宮まで持つかね?
~それから数十分後~
なんとか王宮まで持ったが、次は違う問題が浮上した。
幽体が体に入りきらなかったのだ。
それなのに痛みだけはバリバリ感じる。
俺を運んできた兵士たちは見えていないのか気が付かなかったのか、はたまた無視していたのか、俺をそのまま運ぶことにしたらしい。
治療は…してくれ無さそうだ。
……痛いなぁ。