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ゴールドガーデンの特産としてどんどん売りださねば。
「エレナ、さっきの会議でも話があったけど、今後はお茶もだけど加工品や化粧品についてもブランド化して流通させたいと思うのよ。まだ安定的なハーブの収穫までに至っていないのだけど、ブランドの名前やマークなども考えていきましょうよ。丸投げする気はないけど、せっかくエレナがメインでやるのだから、エレナがブランド名などは決定すべきだと思うのよ。エレナで考えても良いし、案を募るのもありよ。考えておいて。あえて食品と工芸品と美容品に分けてブランド化するのもありだけど。ブランド化するからにはコンセプトとかも決めて、印象的なものにできたら良いと思うの。」
エレナのプロデュースというか、エレナ主導で経営から行なっていく予定のため、エレナの意見をメインにプランを進めていきたい。
「私の好きに考えても良いの?やりたかったことはたくさんあるの。ある程度しぼって具体的なプランを立ててみるわね。是非成功させて、規模を広げていきましょう!まずはお茶ね。それから美容品のラインを広げるか、加工に力を入れるかはゴールドガーデン内の技術を確認しながらきめましょうか。」
エレナも結構具体的なビジョンを描いてくれている。
きっと彼女の中ではもっと詳細なプランができているに違いない。
エレナの言う通り、加工技術について専門店などへ相談していかねば。
染物屋の選定や、反物を作った後何に加工するのかなども考えて、業者を選定せねばならない。
美容ラインに力を入れるとしても、何を作るのか、他の材料や、清潔に加工できる環境、など確認せねばならないことはかなり多い。
あまり口を出すのも、エレナが思ったようにできなくなりそうなため自粛している。
あくまでもこの件では私はサポート役なのだ。
「収穫量や加工の技術について確認して、どの分野に加工していくか検討してから業者を選定していくのね。まずはブランドの名前やロゴマークを検討しましょう。エレナがイメージしているコンセプトから検討してみてくれる?」
どんどん時間は過ぎていくのだ。
できるところは進めていかねば、運用が遅くなってしまう。
計画しても、個人でのものでなくゴールドガーデンの施策のものであるため、一応会議での承認も一つ一つに必要だ。
「わかったわ。試験までにコンセプトやブランドの名称とロゴマークの候補を挙げておくわね。試験でみんな集まるし、その時に決定して承認まで進めるってことで良いかしら?」
エレナも段取りが早くて助かる。
「ええ、そうしましょう。そういえば初収穫はいつ頃になりそうなの?」
大体の時期がわかればその後の計画もしやすい。
「そうね、パールミントは順調に育ってるわ。試験的に植えたあれはどの畝も試験までには育つと思うわ。だから集まった時にフレッシュハーブでお茶を試飲してもらいましょう。早めに育っている畝のものでドライも作っておくわ。よそからの取り寄せの物とになるけど、イメージとしてドライハーブのブレンドも作ってみるわ。それで良い?」




