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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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「それでは一言。恐らく点数的な合否ならば即日判断できるでしょう。しかし、合格者数や点数だけの問題でない…面接内で不適切と判断された者など、色々と検討した上で合否を決定するのが妥当かと思います。逆に合格点に僅差で足りずとも、面接上かなり公務員として適任であると判断できるような人材もいるでしょうからね。皆で集まり、そう言った細やかな採点によって合否を決めながら、配属部署を検討するのが良いのではないでしょうか?したがって、後日合否と共に配属部署の発表という流れが良いと思います。発表方法については申し訳ありませんが私では考えが及びません。」


そう意見を述べたのは先ほどのクエンティン殿だ。

オリバー殿同様、実直な方で、意見ははっきりと述べられるが、わからないことなどは無責任に発言しない方である。

そのため、発表方法については言及されなかった。


「今の合否についてのご意見皆様いかがでしょうか。反論や同意、何かご意見はございませんか?」


皆首を振り、反対意見がないことを示す。


「では合格・配属の発表はどのように致しましょうか?私は①日取りを決めて城に集まり発表・顔合わせ、または②通知を郵送し、顔合わせ日を通知と共に知らせて後日城で顔合わせとする。こんなところかと思いますが、他のご意見などお聞かせください。」


口々に挙手して意見を言う


「通知書を作成するのは手間である。また、誰が行うのか?」


「城に集まるというのは難しい場合もある。その時、合格しているのに事情があり来られない者は結果を知らぬままとなるのか?」


「①の案が1番手っ取り早く無駄が無いとは思います。」


「②の案は合否を確実に知ることができ、記録として手元に残るため受験者やご家族も安心でしょう。」


そう言った意見だった。


「はい、ではまず城で発表する場合のメリットは、手間がかからず、無駄がない。デメリットは急病など城へ来られない時合否を確認できないこと。これは合格者を一覧にして掲示しておけば以降の日付で合否の確認が可能かと。その後出勤して来ないなどの問題が万が一出たら確認の下で不合格扱いとしたら良いでしょう。次に通知を出すことのメリットは、確実に合否を確認でき、本人だけでなくご家族も結果を知ることができる。デメリットは通知を出す作業が必要。そのため手間がかかり、発送も遅れる。これの解決案は今のところ無いですね。いかがですか?」


誰も反論しない。意見も以降は出ないため、決を採る。


「では試験当日に合格発表日を定め、発表と顔合わせを城で行う。または通知を行い、後日顔合わせを行う。まず城で合格発表を行うが良いと思われる方は挙手を。…19人中16名ですね。次に通知を発送し、後日顔合わせをするが良い方は挙手を。…3名ですね。では当日合格発表日を受験者へ知らせ、後日合否と共に配属部署を発表して部署内の顔合わせをしましょう。それには発表日をいたとしましょうか?」


オリバー殿が挙手した。


「採点は当日終わります。あとは公務員の適正判断と配属部署の検討に時間がかかるので、1週間くらいを見たらよろしいかと思います。」


一斉に頷き合う。


「それでは1週間後の昼過ぎとしましょう。場所は天候に左右されぬよう、室内で、移動が簡便なように会議室が良いかと思います。皆様いかがでしょうか?」



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