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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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エレナは今でも、こうして薬草などの話をしていると、ハオマを思い出すのだろうか。

ハーブティーを用意しながら、ハオマと薬草を取りに行ったことを思い起こして切なくなっているのだろうか。

早くハオマとエレナが再会できれば良いと思う。


私もテッドとまた元のように戻れたら。

私とは戻らずとも、テッドが自分を取り戻せたら。


「クレア様、私考えたのですが、メイドとしてただお茶を運んだり、身の回りのことだけをお手伝いするよりも、簡単な事務作業なんかもお手伝いさせて頂けたらと思うのです。例えば、あの大きな判です。あれは隣に沢山の紙束がありましたけど、あれ全てに押すのですか?それを私がさせて頂けたら、その分クレア様が他の仕事をできて、効率が良いと思います。」


執務室内のことをよく見ているなと感心する。

だがエレナはこれからハーブ園の手入れなどもある。

メイド業務とハーブ栽培でかなり忙しくなるのではないかと思う。


「では無理のない範囲でお手伝いをお願いしますね。あなたはこれからハーブ栽培も担うのですから。もちろん城の庭師もお手伝いしますが。あくまでも空いた時間にお願いしますね。あとは、自分の休憩時間を仕事にあててはいけませんよ。休みは休みとして過ごしてくださいね。」


おそらく手が空いていようといまいとエレナは何でもやってくれるだろう。頑張らせすぎないように私も目を光らせねば。


「クレア様のお力になれることが嬉しいのです。でもおっしゃるように自分の時間も大切にしますね。」


業務上極秘のものもあるが、たしかに判を押すくらいは誰がやっても良いものなのでやってもらえるとありがたい。


私自身も無理なく仕事ができるよう、振れる仕事は皆に振ろう。


テッドとの時間を今まで以上に取れるように調整しよう。


エレナも早くゴールドガーデンになれるように、エレナとの時間も作らねば。

お茶の時間は勿論、ハーブ園に行く時も同行して色々と教えてもらおう。


そして、これからのことをみんなで考えていけるようにしよう。

ずっと私が必要だと思ったことをみんなで話し合って行なって来たが、これからは皆から何をすべきか発信してもらって、皆で優先順位をつけながら検討していきたい。

そのために専門部署を設置していくのだから。


あまり時間がないと焦りすぎぬよう、少しずつ確実にを目指していこう。


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