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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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届いた判を押して面接用紙を作ろうと思うが、その前に質問用紙というか質問リストを作成することにした。


以前考えたものは

①自分の性格をどう捉えているか

②趣味・特技

③村のアピールポイント・問題点

④何故村から離れて公務員になろうと思ったのか

⑤公務員となってどんな取り組みをしたいのか

⑥尊敬する人は誰か、またその理由

⑦家族構成

⑧幸せとは何か

これだけにするか?何か更に良い質問がないか?


⑨これからのゴールドガーデンに必要なものは何か

⑩今までの人生での頑張ったこと・成功体験


こんなところでどうか?

①②はひたすら自己アピール、③④⑤⑨で公務員への意欲を、⑥⑦⑩でその人の人柄や生活背景を知り、総合的に判断していく。

事前に現職も受験票に記載するので、そこでも今後の配属先の決定に関係させる。


そんな感じで考える。

よし、質問が10できたので良かった。

あとは相手の印象で質問を組み合わせよう。


自分用の資料を作り、来たる日に備える。

いつ会議の日が決まっても良いように。

次回の会議の議題は①試験の最終打ち合わせ②部門の名称決定。

そして、私の事件のことについて皆様にもご心配をおかけしたことを謝ろう。

もっと自分の立場を考えて慎重に動かねばと心から反省する出来事だった。

まだ犯人たちについてはわかっていない。

あの男は仲間のことについてまだ口を割らないらしい。

あれから小屋にも仲間は来ないし、仲間に繋がる痕跡も見つかっていない。


あの得意な人が居たらアイリーンの似顔絵を描いてもらおう。私の記憶にある小屋のあの女性がアイリーンかどうか。違えばまたそれで良し、そうであったなら色々と合点もいく。

アイリーンだとしても、違ったとしても、どこにいるのかわかっていないため確認しようもない。


少しでも情報が得られたら。

マリー殿にも何か新たに情報が無いか聞いてみよう。


仕事をしていると時間を忘れる。

あっという間に昼を過ぎ、エレナが昼食の時を告げる。

オリバー殿と昼食をと食堂へ誘導され、到着すると既にオリバー殿は着席していた。


「オリバー殿、おまたせ致しました。」


「私も今来たばかりなのですよ。ところで、先程次回の会議についてお話をいただきましたが、各所へ都合を確認しておりますが、明後日ごろになるかと。また確定致しましたらお伝え致します。」


「ありがとうございます。テッドは食事を取れているのでしょうか?」


せめてきちんと栄養が摂れていれば、最低限からだの治癒は早まるだろう。

心はどうにも難しいが。

まずはからだが元気になってくれれば。


「運んだ食事はあまり手をつけていないようです。骨折もしていますし、痛みもあって食べるのも難しいのかもしれません。」


「では私が食事のお手伝いをさせて頂くことはできますか?」


からだの痛みのせいならば手伝いがあれば食べられるだろう。


「あまり人に弱っているところを見られたくないのか、私ですら手伝うことを拒みます。しかし、このまま時間だけが過ぎていくよりも一度試してみても良いかもしれません。夜にぜひ行ってやってください。」


逆に良くない可能性も否めないが、もしも話をしたりなど、再び心を通わせるきっかけになれば。


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