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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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城ならば警備隊の訓練をしやすい。会議などや連絡も取りやすい。ハーブ園へ通うことにはなってしまうが。

ハーブ園ならば何かあった時にすぐに対応ができる。警備隊の訓練場所の確保をどうするかや、会議などは城へお越し頂く必要があるが。

どちらもメリット・デメリットがあるが、しばらくは私は城に滞在して頂き、ある程度訓練や体制が定着してからハーブ園にご滞在頂くのが良いと思う。

真っ先に意見を述べたのはオリバー殿だ。


「私はハーブ園にご滞在頂いた方が安心かと思います。いつ何が起きてもおかしくないのです。素早く対応できることに重きを置き、迅速に物事を解決できることを優先した方が良いのではないでしょうか?」


「確かに、ローズガーデンが動き出すのがもしかすると今日、明日ということもあるでしょうから、迅速に対応していくことは大切ですね。」


マリー殿が賛同する。


「ではハーブ園の管理棟にご滞在頂くとして、警備隊の訓練場所や、警備隊の会議場所はどうしたら良いと思いますか?全体での会議は城へお越しいただくとして。」


オリバー殿がまたしてもご提案くださる。


「警備隊の訓練は少し離れてはいますが、川沿いに開けた土地があります。近すぎず、遠すぎずな距離感で訓練することで、より実践的に訓練可能でしょうし、ご来場の方々も訓練された者たちが警備していることでご安心頂けるのでは?警備隊内の会議は管理棟の空き部屋でも十分でしょう。全員が出席する必要はありません。班長などの数人が出て、全員へ伝達すれば良いのです。そもそも警備隊自体もそれほど大人数ではございませんので尚更です。」


「反対意見や補足などはありますか?」


他に意見がないか確認する。

特に無いようなので、決定で良いだろう。


「ではそのように致しましょう。ハルバード殿から他に意見が有れば都度対応するとして、準備段階としては以上で決定とします。」


今ある情報から対応策を考え、話し合い、決定していく。

この日の会議は情報を共有して終了した。



1週間後、約束通りハルバード殿がいらした。

久々の再会に皆喜び、和やかな雰囲気だ。

しかし、懐かしんでばかりはいられない。


「ハルバード殿。今回の依頼を引き受けてくださり感謝致します。早速なのですが、今ある情報の共有と、今後の対策などをご相談させて頂きたいと思います。本日は城へご滞在頂き、明日よりハーブ園へお移り頂けたらと考えております。」


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