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資金調達はかなり重要な課題だ。
もしも寄付金がかなり多く寄せられたら、領民からの税を上げずに済むのである。
オリバー殿も私の提案に賛同してくれた。
「そうですね。施設や道路などの命名権はとても良いと思います。仕入れルートの優先的な斡旋も、寄付を寄せた工芸品などの業者へ何割か資金として還元出来れば尚更良いですし、物を気に入れば業者と直接パトロン契約していくようになるでしょうしね。交通手形の案も寄付額によって範囲・期間を定めた定期券のような形で発行したら良いでしょうね。頻繁に移動する商業関係者などはかなり需要がありましょう。」
ヨーゼフ殿も
「では寄付の見返り品についてはまた出納担当となった者たちと相談ですね。それとも税の担当者が良いですか?」
そうか、そこも検討せねば。
寄付金の取り扱いは出納管理部門がした方がスムーズだろうが、税収と直結しているため税の担当とした方が過不足も把握した状況で寄付額を募れるのではないか。
「ではこれは多数決を採りましょう。金銭の管理という点から出納管理が担当すべきか、税収を把握しつつ寄付を調整しやすい税の担当とするか。」
過半数は税務管理で担当するという結論となった。
「そう言えば、各部門の名称が正式には決まっていませんでしたね。なんとなく〇〇部門とか〇〇担当と口頭で言っているだけで。各部門の名称をこの際決めましょう。今ではなく、採用試験までに各部門で名称案を出して頂きましょう。」
採用試験までにあまり時間がない。
筆記試験50点、面接試験60点での採点。
合格基準は最高得点者の7割以上獲得した者。
筆記よりも面接の方に重きを置いている。
領民の識字率や知識の差がどの程度なのかまだ未確認であることもその理由の1つだ。
合格者が多い分には成績順ということでふるい落とせるが、筆記に重きを置くと、教育の差で有能な人材も不合格となりかねない。
最低限の学力があれば、あとは適正次第で学びながら仕事をしたら良い。
今のところ私が考えている面接の質問内容は、
①自分の性格をどう捉えているか
②趣味・特技
③村のアピールポイント・問題点
④何故村から離れて公務員になろうと思ったのか
⑤公務員となってどんな取り組みをしたいのか
⑥尊敬する人は誰か、またその理由
⑦家族構成
⑧幸せとは何か
あと2つ考えたいが、まだ思いつかない。
概ねこの質問で人となりや何を考え、行動できるのかある程度わかると思うのだが。
どう組み合わせて質問するかはその人を見て決めよう。
各村長たちへ受験の受付時に氏名、年齢、職業をリストアップするように通達しよう。




