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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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ハオマは今まではどちらかというと目上の方々の反応を見ながら発言することが多かったので、このような場で1番に意見を述べる積極性に驚いた。

それほどこの件については熱心に取り組んでくれていた証拠だろう。


「ハオマ、ありがとう。それでも数種類だけでも薬効がある茶葉があることをアピールできたのは、メイン以外にも茶葉を用意してくれていたおかげよ。招待客の方の中にはそこをセールスポイントとして理解してくださった方もいらした。これからどんどん増やしていけたら、老若男女問わずにもっと気軽にお茶を召し上がって頂けると期待しています。ハーブ園の規模を考えて、無理のない範囲で種類は増やしましょう。」


そして次に意見を述べるのはオリバー殿だった。


「今回は私はあまり関われませんでした。お任せしてばかりで申し訳なかったと思っています。私から言えることはありがとうございましたという感謝だけです。」


そう、オリバー殿は今回は他の仕事が立て込んでいたためオリバー殿で動いて頂いたことはあまりないのだ。


「そうですね、今回はオリバー殿には他の仕事に回っていただけたので私もエレナもこちらに集中できました。それに、企画もアドバイスいただいたり、承認していただいたりと忙しい中でもご協力頂けたので有り難かったです。今後もよろしくお願いします。」


次はアルフレッド殿がご意見をくださった。


「ハーブの売れ行きについては私の中では予測が立っておりました。失礼ながら、殿下とクレア様の縁談のことからも、交流を持ちたいと考えている方々は間違いなく購入なさるでしょう。あとは純粋に商品の質が良いためです。見栄えや味もですが、薬効などのこともそうです。ターゲットがわかりやすく、どの年代でも、どの性別でも、それぞれにターゲットがあります。これは売る側としてはとてもやりやすいのですよ。ある特定のピンポイントのターゲットにしぼった商品は売るのが難しいのです。あるいは特に狙い目なく何のセールスポイントもないものは。こう言った事情からこの話しがかなり盛り上がることはわかっていたのです。しかし、私ももっと具体的に販売についてどうしていくかを計画し、ゴールドガーデンとの契約をしっかりしておけば良かったと反省しております。私の調整不足です。」


アルフレッド殿はこう言った結果をある程度予測されていたようだ。


「アルフレッド殿のせいではありません。私が商談を依頼したのに、きちんと契約をしていなかったのがいけないのです。すみませんでした。今回このようにご迷惑をおかけしてしまいましたが、改めてゴールドガーデンと契約していただけますか?」


「もちろんです!是非このトーマス商会と今後も末永くお付き合い頂きたいと思います。早速ですが、この後契約をさせていただきます。丁度見届け人も複数いることですしね。」


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