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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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それにしても70名でも結構大変だ。人件費問題。

ここに議員20名追加で90名なのだから。


果たして今の領地の資産で賄えるのか?


それとも初年度は低賃金をあらかじめ予告して来年度の経済状況次第で賃金の引き上げを行うことを前提に募集をかけるか。


それでも生産業で跡取りでもなければ低賃金どころかかなり不安定な収入。

安定して収入を得られることと、公務員という新しい制度によって平民が地位と名誉を得られると思えば賃金以上に価値があると思ってもらえるか。


貴族たちも厳密にはあくまで「元貴族」たちで、城勤めであった者が多数だ。

公務員・議員へ転換するも良し、引退するも良し、優秀な人材は是非活躍して頂きたい。


老若男女問わず広く活躍の場を提供し、領地の発展を皆で目指したい。


私の夢と希望は膨らむばかりだ。


公務員数も財政が安定したら増員して、より無理なく働いて頂けたらと思うが。


まずは人件費と運用費の試算を早急に出し、採用試験までにその問題をクリアしていく!


「ちなみに、今の人数での合格者が出ない場合は、合格基準を甘くしますか?それともあくまで合格者の中で運用開始して追い追い増員していきますか?合格者が多い分には成績順に採用できるので良いのですが、合格者が少ない場合どうすべきかご意見をお願いします。また、採用の基準をどうしたら良いでしょう?私は面接での得点を重視し、領民をバカにするような立場で態度を変えるような方は問答無用で不合格としたいのですが。適性は各部署の求める条件を抽出できる内容の質問をしていこうと思います。筆記試験での採用基準は得点で区切るか、最高得点の7割や8割の得点が良いか。、、いかがでしょうか。」


皆下を向き考え込む。

優秀な人材に働いてもらいたいが、領民の能力が私たちの求めているものに追いついていない可能性もあるのだ。

あくまでも各村との取り仕切り役としての部署であるため、最悪人員は各村配置希望箇所ももっと削ることも問題ないだろう。例えば、警備部門はその人員のみで領地の見回りをするわけではない。村の警備を担当している自治体とも言えるところとやり取りをして、情報を把握し、問題があったら速やかに駆けつけて解決へむけて動く為の部門だ。

できるだけすぐに駆けつけられるようにという配慮ではあるが、最悪村を掛け持ちするというのも不可能ではない。

あくまでも配置の目標数であるため、合格者が少なければ配置を変えていく必要がある。

しかし、無理なく働けるという点や安全のためには要求通り配置したい。


「よろしいでしょうか。仕事の内容が内容なだけに、能力のない者が働いても本人も辛いでしょうし、部署も混乱します。配置はあくまでも「適正のある者」として、基準を定めて合格者の中から配置をすべきです。1度採用してクビを切るということはできないでしょうし、採用は慎重にすべきかと思います。無駄に使う人件費も有りませんので尚更に。」


税収の管理を取り仕切っているヨーゼフ殿が発言してくれた。

その通りなのだ。

領民たちが試験を行うことで切磋琢磨し、勉学に励みまた試験に臨むということもあり得る。

チャンスは試験の数だけあるのだ。

一度きりではない。


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