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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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そう言われると難しい。

だが、ゴールドガーデンの特産品となり得る茶葉を大々的に宣伝したい。


「かえって良い宣伝よね。殿下も認めてくださる茶葉ということで太鼓判を頂ければなおさら。殿下との縁談の関係から、私やゴールドガーデンと関わりを持ちたいと考える方々は間違いなくお得意先となるのではないかしら?大貴族とかでなく商家などを中心にご招待して、政治的なものよりも今は流通をしっかりとルートを作っていけるようにしてはどうかしら?」


政治的な関わりの強い方をお招きすると、間違いなく色眼鏡でばかり見られる。

それよりも目的は宣伝。

だからあまり政治的な関わりの無い方をお招きした方が目的とも相違なく、かつ余計な心配をせずに済む。


「商家も政治と全く無縁では無いから少しはそんな話しにもなるでしょうけど。でも貴族を中心としないなら少しはましでしょうね。貴族を招けばお茶会の茶葉としての販路もありでしょうけどね。クレアの思うままにすると良いわよ。」


「良いのよその方が。どうせお茶会を開く余裕のある貴族なら、間を通す業者分の手間賃くらいどうと言うことないでしょう?お金はあるところからうまく回っていくべきよ。でも一般の方向けに販売するとなると、間を通すと高くなるから難しいわね。」


まずはお金のあるところをターゲットにして販売していく。

それが軌道に乗ってきたら、誰もが手に入れられるルートを作ろう。

逆に貴族に受け入れられない物は平民にとっても『無用の長物』。憧れも無ければ『欲しい』という意欲も湧かない。

貴族が欲しいと思うものは、平民も憧れを抱き、いつかは手に入れたいと購買意欲が湧いてくるだろう。

まずは貴族や商家での販路の確立と、品質を認められることを目標にしよう。


「エレナのご友人はお茶会をよく開かれるって以前聞いたと思うのだけど、そういう方々をお呼びしましょう?エレナもお友達と会えるし、一石二鳥よ。お友達と、その家の代表の方。あとは食品や日用品を取り扱う商家の方々。貴族御用達のお店や外商の方々とかね。…できればエレナのお父様もお呼びしたいわ。とにかく、招待客のリストアップをしてくれる?人数は大体50人くらいと考えているけど、少ない分には構わないわ。」


少なすぎても困るけれど、ね。

エレナに任せていれば間違いない。


「あ、お招きする方が決まって色々と段取りがついてから具体的なお日付は決めましょう。エレナには慌ただしくなって悪いけど、よろしくね。お客様はお父様のご意見を伺うのももし可能なら是非お願いしたいわ。」


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