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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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オリバー殿は元護衛隊長ということで、一般的な教育レベルもよくご存知だ。

公務に必要な一般常識や学問を練りこんだ試験問題を作ってくださる。

テッドもある程度教育を受けているので問題なく試験はできるだろう。


私の担当する面接ではどのような質問をするか。

相手によって質問を変えると採点が難しいが、同じ質問を続けると後の受験者に内容が伝わる可能性がある。

とりあえず採点基準を作ろう。

5段階評価で回答だけでなく態度や言葉遣い、仕事への熱意などを採点しようか。

回答の評価は、5点が満点で、当たり障りない回答のみなら3点、プラスアルファで意見などがあれば4点、質問などを挟んで更に話題を展開できれば満点、回答の理由が曖昧なら2点、論点のズレた回答で1点、差別など人としてあるまじき批判があれば0点。

面接での0点は筆記試験の結果が良くとも不合格。

領民のために働く者が、領民を思えないならば論外だから。

あとは質問内容を10個の中から無作為に5個選んで採点しようと思う。

質問で25点。

態度についての基準は、受け答えのテンポ、声のはり、言葉遣い、視線、姿勢、清潔感の6つで30点。

言葉遣いも外交では重要なため、評価したい。訛り・方言はあっても良いと思う。アウトなのはやはり「汚い言葉遣い」だが、それは私の印象による独断と偏見で採点しよう。そのかわり5点のみでの採点に。

服装はあえて採点しない。家の経済事情によっては優秀でも良い服を持っていない可能性もあるからだ。

合格60点満点中50点で合格としたいが、まだ領民の知識やそれを考えて述べる力も未知なので、最高点の8割を目安に面接は合格とするか。


金銭によりどうにかなるものは考慮しない。


とは言っても、教育にお金をかける貴族の方がどのみち試験は有利なのだが。

筆記試験に限っては。

なので面接に力を入れて、働きながら必要な知識は研修を開くなどでカバーできるので、学ぶ意欲・働く意欲こそ重視したい。


筆記試験の点数配分はどのようにしていくのだろう。

各教科ごとなのか、総得点なのか。

何点満点で合格なのか。


筆記と面接で点数に偏りが出る可能性もあるため、合格基準はまた会議で話し合う必要がある。


試験問題は資料として配布したりするとどこかで漏洩する可能性があるため、私とオリバー殿とテッドの3人で共有しよう。

あとは採点基準は皆の意見を聞いて決めよう。もしも合格者が多くなった場合、あるいは少なかった場合どうするかについても検討が必要だ。

初年度であるためある程度多くの人材を確保する必要がある。各部署何名必要か、そこも責任者へ意見を求めて検討せねば。


1週間後にそれらを確認し、領民へふれを出し、1ヶ月後に採用試験を行うことにしよう。

領民の準備期間が短くなってしまうのは申し訳ないが。


部署を2ヶ月程運用後、議員選挙を開催しよう。


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