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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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皆オリバー殿のようにこの案に同意していただけたようだ。なにより。


「エドワード殿はいかがですか?何か改善できる案はございますか?」


質問が無ければ出すようにと、事前に打ち合わせをして話を振った。


「そうですね、案は良いかと。初代の議会ができるまでの準備と、各部署の創設はどのような計画ですか?」


「まだ具体的には考えていませんが、まずこの議会での決定を領民へ周知して、同時にまずは担当部署をそれぞれ創設できるよう試験を致します。その後に立候補・推薦者を募り、選挙を行いましょう。それらの取り仕切りはまずは現行のこのメンバーで担います。試験の作成はオリバー殿にお任せしても良いですか?私は面接官を致します。エドワード殿は試験の採点を取り仕切り、皆様と分担して合否の取り決めをなさってくださいますか?部署の運営をある程度安定させたいため、現行のメンバーは議会の担当者が決まるまでそれぞれの担当部署の取り仕切りをして頂きたいと思います。もちろん、議会へ立候補推薦してくださって結構ですし、むしろその方がありがたいと思います。」


まずは公務を行う担当部署の立ち上げ→議会の選挙→規則・罰則規定の制定の3つを行なっていく。

そのように説明し、皆同意してくださった。

できれば市民の可能性を広げるためにも教育という分野もゆくゆくは広げていきたい。要するに学校の創設だ。貴族は家庭教師が付くし、王都には学校があり、基礎から専門分野まで学べる。

しかし、子どもたちすら働き手な現状では子どもが学べる環境作りは難しい。

経済が安定したら是非教育機関を設置して人材の育成に力を入れたい。農業にしても、工業にしても、専門分野が学べて損はない。家業を継ぐ以外にも選択肢はあるべきだし、後継以外の子らも自分の向き不向きを学んで可能性を広げた方が家も領地も国も安定すると思うのだ。それで廃れてしまう家業があればまた工夫が必要だが。

公務員制度を採用するにあたり、今まで貴族が主に担っていた部分にも優秀な領民を登用していくのだ。元々家業のある家から公務員を多く輩出すれば後継がいなくなるという問題も起こり得るのだ。

色々と考えた結果、女性にも公務員となるチャンスがあればその問題も少しは解消し、人材登用にもより多くの人が就労し、収入を得て、経済もまわると考えたのだ。


まずは始まらねばわからない部分も多いが、やっていくうちに改定して改善していけば良いと思っている。

やりたいこと、やるべきことだらけだ。

1年なんて足りない。

しかし、1年で結果を出さねば。

そして、テッドやオリバー殿にも改めて領主としての器か判断していただかねば。私にその器がないのならばテッドへ領主の座を譲らねば。


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