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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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私としては大変ご立派な方だと思う。

まぁ評判を聞くとなぜだか『変人』とか更には『変態』とまで言われているらしい。

それほど熱心に研究されているが故だろう。

普通なら金銭を対価として求めるものだ。

彼女は診察で十分生活に困らない収入があるからと、研究は趣味というか生きがいとして行なっているようだ。

ブルーベル様のことがなくともレティシア殿とは交流を持ちたいものだ。


「レティシア殿へこちらから連絡をお取りしましょう。往診に行っていただければブルーベル様のご負担も少ないでしょう。その際の医療費についてはマンドレイク殿でよろしいのですか?こちらがペリウィンクル商会と交渉して支援いたしましょうか?継続して支援するかどうかは診察結果次第だとしても、その診察にもいくらかは費用が必要でしょうからね。」


有無を言わさずすぐにでも診察を受けるという方向で話しを進めていこう。

ブルーベル様のご容体がますます悪化してはいけない。


毒物の影響の可能性を考えていたが、マンドレイク殿の様子では医師に診ていただいて問題なさ気だ。

毒物では無い、毒物だとしてもマンドレイク殿は関与していない、今まで医師に見破られなかったからと油断している。このどれかだが、医療費負担をマンドレイク殿が行うのであればこちらには今後噂レベルしか情報は得られないだろう。

初回の診察のための紹介を私がするのであれば、守秘義務の範囲内で診察結果を教えていただける可能性はあるが。

お会いしたこともない私が突然しゃしゃり出るのも、ブルーベル様にとっては戸惑われることだろう。

あまり深く首を突っ込まずに、ハオマがこのまま自身で今後を拓けることが私たちとしては目標だ。

ここにいる私たちの仲間は皆優しい。

だからできることなら、お会いしたことのない方であっても何かのご縁と力になれるものならなりたいと考えていると思う。

もちろん私もできることはしたいと思う。


全てはマンドレイク殿と、ペリウィンクル商会の出方次第だ。

このままご縁があるなら疑惑の真相まで解決に向かわせることになるのだろうが、ご縁が無しということならばあとは関係者に委ねる他ない。


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