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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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庭師ともハーブの生育に問題はなく、このまま手入れを続けていくということで引き続き経過を見ていくことに。

雑草を抜いたりとかもしたいけど、私の出る幕が無いくらい庭師さんたちでよく手入れしてくれている。


ハーブ園で1日ぼーっとして過ごしたい。


この庭ですらもう既にこんなに素敵な空間なのだもの。

ハーブ園ができれば入り浸りたいわよ。


一通り庭のチェックも終わり、また公務に戻る。


それぞれの部署ができたおかげで、ある程度は部署内で審議してから私のところに報告や相談が来るため随分と仕事が減った。


専ら選挙に向けての面会をこなすことに集中しよう。

失礼の無いよう、そして誠心誠意このゴールドガーデンのためにという姿勢をお伝えしたい。


エレナのいないこの3日間は、ひたすらハーブ園の件で加工する職人探しと、貴族の方々との面談を行なった。


皆様家業にお忙しいそうで、選挙は立候補なさらないというお返事を頂いた。


しかし同時に、皆様からはゴールドガーデンの発展のためにご助力いただけるというお返事も頂くことができた。


流通のルートや、ハーブの加工に必要な原料の手配など、皆様の伝手をフルに活用させて頂けるそうだ。

それに、ゆくゆくは教育もという話しにもご賛同頂き、剣技などの武術も履修するようなら講師としていらして頂けるとヴァノア様とヨーク様より。

ご隠居されているマクレガー様も、外交を兼ねて国内のご隠居様方と毎日お茶会のようなものを開いて交流を深めているという。なので国内の情報も何か異変があればすぐに教えてくださだったり、知りたいことはご相談に乗って頂けるそう。


1つだけ悩みの種は、5日後に王城へ赴かねばならないこと。例の形式上のお見合いだ。

後見人としてセドリック様を伴うようにという指示が入った。

セドリック様を後見人とするなんて、公爵家が仲人的な感じでもあるけど、それ以上に周りからの私の立場は公爵家の後見がある伯爵ということで地位的に安定してしまう。

お断りの理由の1つに立場の違いとお伝えしていたが、外堀から埋めていかれたようにすら思う。

他の理由からお断りしていくにしても、あの殿下を納得させる理由づけが必要なのだ。

下手するとまた打開策を打ち立てられてしまう。


選挙もこれからだというのに頭が痛い。

殿下の件はとりあえずエレナが帰ってきてから身支度をはじめ、色々と相談しよう。


選挙もあと少し。

今のところは一般の立候補者は居ないようだ。

我こそはという気概のある方々は、まず経験を積むために公務員になっており、その方々がゆくゆくは議会に立候補していくという心づもりのようだ。

公務員全員がそうでは無いが、3割くらいの方々がそのようなことをお考えでいる。


議会のメンバーは現行の方々が務めることになるが、形を整えていくことはとても重要であると考えているので、逆にある程度気持ちは楽だ。


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