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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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私の答えに異論があるなら是非お聞きしたい。

独裁者になりたくないから民主化しているのだ。

施策の骨はしっかりさせたい。


「わかりました。貴方はとても良い領主として評価されるでしょうね。これからも。目指すところが国のためであったり、領地経営のためではない。あくまでもここに住む全ての人たちのため。それも子どもももれなくその対象であると。クレア様のお役に立てるならば喜んでできることをさせていただきましょう。選挙についてのみはお受けしかねます。事業が私が抜けると回らなくなってしまいますので。それ以外ではいつでもご相談くださいませ。私の財産、コネクション、経験や知恵、私の持てるものはお役に立てましょう。」


とても心強いお言葉を頂いた。


「ありがとうございます。是非今後ともよろしくお願いします。」


そしてあとは世間話をした。

ヴァノア様や私の近況をお話ししたり、今後の事業展開のアドバイスなどを頂いた。

やはり私がマーティン殿下から求婚されたことは社交界ではかなり話題になっているそうだ。

どうするのかなどということは聞かずにいてくださったが、私やゴールドガーデンにとって最も良い結果となると良いですねというお言葉を頂けた。


1時間ほどの会談を終え、明日からの会談のお返事を確認する。


そうこうしていると昼食を忘れそうになり、エレナに強制的に仕事を取り上げられ、昼食を頂く。


「エレナ、ヴァノア様があなたのことをとても褒めてくださったわ。私の知らないところでとてもすてきなおもてなしをしてくれていたのね。ありがとう。」


エレナへ感謝を伝えると、エレナは胸を張る。


「おもてなしはすなわちクレアの評価にも繋がるわ。私たちは裏方でも少しでもあなたの役に立てるよう仕事をするのは当然のことよ。私だけじゃないわ。焼き菓子を作ったシェフもこんな時のためにとハーブが収穫できるようになってから何度も試行錯誤を繰り返して作ってくれたのよ。試作品はクレアのお茶菓子になっていたけどね。」


「どうりで最近はハーブのお菓子が多かったはずだわ。みんな私が指示しなくてもそうして役割を見つけて果たしてくれるなんて有難いわ。やっぱり私は恵まれているのね。」


そんな話しを休憩中にエレナとし、改めて食後のお茶をそうした陰の努力を感じながら楽しむ。


午後は各事業の承認をするとともに、日誌の確認、指示出しに他部署への連絡の指示、ハーブ園の見積もりの件などを関係各所へ連絡するとともに、ハーブ園については申請書を改めて作成(追加)する。


職人の手配は染物屋、調香師は抱えたい。そこに加工は委託でも良いが、衣類や小物などや、化粧品などを展開したい。あとは食品は喫茶店を運営する際は菓子職人が必要だ。

それらの職人を抱え込めるか。

委託では最終的な売値が高くなる。


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