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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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執務を午前中にある程度済ませ、早めの昼食をエレナととることにした。


食事中、エレナは特に何か言うでもなくただ食事を楽しんでいる。


「エレナ、ハーブは順調に育ってる?最近水やりにも行けずにごめんなさいね。」


何から話してみるかわからず、ハーブ園についての話題から振ってみる。


「大丈夫よ。庭師さんたちがよくやってくれてるから、実は私ですらあまりやることがないの。日々生育具合を確認したり、肥料についてとかを庭師さんと相談する感じでね。見回りしてるだけって感じになっちゃって。移転して、規模が拡大すればまた忙しくなるでしょうけどね。加工とかのこともあるし。」


楽しそうに話すエレナを見ていると、私もハーブ園のこれからのことが楽しみで仕方ない。


「土地も押さえたし、あとは話しを詰めて最終的な移転計画の議会の承認を得たら良いわね。農夫2名と庭師2名も募集をかけなければね。それとも庭師を引き抜く?」


「そうね。庭師さんを引き抜きたいのは山々なんだけど、声をかけられなかった庭師さんがどう思うかなって。遺恨なくすすめていきたいわ。主任庭師のマイクさんは引き抜きたいけど。」


エレナも色々と気を遣うようだ。


「マイク殿なら『主任庭師である経験からまとめ役として新規事業に協力を』ってことで問題ないわ。他の方なら『なんでこの人だけ?』なんて思われかねないけど。領主からの任命ってことで異動の形をとりましょう。他の庭師さんとはまずは面談してご本人の希望も聞きつつ検討するか、あるいは新しく募集するか。1人だけだしね。農夫についてはどうしたら良いと思う?」


「マイクさんはそれでいきましょう!庭師さんは1人ずつおはなししてみるわ。農夫さんね。庭師さんに聞いてみようかしら。お知り合いにいらっしゃるかとか。やっぱり農家で現役で活躍されている方が良いし。特に推薦が無ければ募集をかけましょう。」


「庭師の面談はいつまでにできそう?その時に農夫の推薦を確認してね。面談が終わり次第必要なら募集をかけましょうよ。」


「マイクさんにも異動のことも面談したいし、5日あればできるわ。」


これで人員はクリア。


「年俸は以前の条件で特に変更の必要は無いわよね?あとは温室を建てるのに費用と期間がどうかを確認しなければね。管理人室みたいな小屋と、物置も建てなきゃ。温室ができたら土も運ばなくてはならないし、水やりの設備も作らなきゃ。他に必要な設備とか、見積もりが必要なものはあるかしら?」


エレナもしばらく考え込む。


「大体そんなとこだと思うわ。面談が終わり次第農夫さんをどうするか相談するわね。」


「ええ、では見積もりを進めておくわ。それで予算を立てて申請しましょう。」


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