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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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そして迎えた公務員たちの初出勤の日。


各部署、顔合わせ時の内容を互いに確認・調整しつつ仕事をしているようだ。


初日だからなのか、あるいは自身の役割と使命に燃えているのか、皆真面目に取り組んでいる。

顔合わせ時に危惧していた『何となく受かっちゃった系』の方々も、まぁ指示待ち状態ではあったが真剣に仕事に取り組んでいる。


まだ決まりごとも無い1から作る段階のため、慣れない仕事に戸惑いはあるだろうが、それぞれにやりやすいルーティーンやルールを決めて、役割を決めてと、改善を重ねて運営を安定させられたらと思う。


元々それぞれの部門は現行の改革メンバーが一人で担っていたため、何をするにも段取りなどに手間取っていた。

それにそれぞれに指示などを出しても、中々皆に浸透しなかったり、情報が行き渡らなかったという面もある。

それらの改善策や、何かアドバイス、上手くいった方法や、これから手がける事業などを現行の改革メンバーと各局の者たち間で共有し、スムーズにいけたらと思っている。


私はしばらくは各局の運営状況の確認や見回り、私に上げられてきた領民たちからの嘆願書などの内容から適切な部署に割り振りをしていくということにする。


今1番進めたい事業は、農地の整理を今まで以上にすすめて、休耕地を活用したり、作付面積を拡大できたらと思う。

農業が盛んになれば食糧の備蓄が進み、飢饉対策となるし、農家の生活が豊かになる。

更に派生させて考えると、作物によっては染料や繊維に関する作物ならば、農業のみならず工芸や工業も盛んになるだろう。

休耕地はあえて収穫物を作付せずとも観光用に花畑にしても良いし。

春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス、冬はストックや水仙、あとは初夏の涼しい頃にはにはラベンダーやネモフィラ、アジサイなんかも良いのではないかしら。

ハーブ園のこともあるし、植物栽培に力を入れて観光地化するのはありよね。

農民に畑を貸し付けて、麦や米、芋などを指定して栽培してもらい、取れ高の2〜3割を納めさせ、備蓄に回せれば良いかと思っている。

それでも畑が余れば花畑作戦だ。

農林水産振興局へ検討を依頼しよう。


あとは水路の整備も進めたいし、道路の整備ももちろん必要だし…とやりたいことリストを頭の中で作りつつ、見回り時に各局にて検討を依頼していく。


あとは議会選挙の準備。

候補者の立候補の仕方や、ルール、立候補の期日や、選挙活動の方法、投開票の仕方、取締りの方法、発表の方法などを検討せねば。

そして、ある程度まとまったらオリバー殿とも共有して会議へ持ち込もう。


そうして着々と構想を練りつつ、会議への準備をすすめていった。


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