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静寂と沈黙の彼方の喧騒  作者: あい。
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「付け加えますと、鳩が居ないようであればご家族が城または寮までご連絡に直接いらしてください。それも一人暮らしなどで難しい場合は是非寮へお入りください。」


以降特に質問は出なかった。


「それでは、初出勤は1週間後からとします。これから各局へ分かれて頂きます。」


財政局、農林水産振興局、厚生労働局、土木建設推進局、流通管理局、法務局、工業推進局、人事局は専用の事務所を建てた。


安全管理局は各村へ1週間毎に派遣していくこととし、事務所ではなく集まる際には城の会議室の1つを使って頂くこととした。

生活相談所は領内2箇所に小さな事務所を設置した。そのため、会議はどちらかの事務所で行ってもらう。


それぞれの事務所または会議室へ分かれ、それぞれに現行の領の主要メンバーにファシリテーターとして入ってもらい、運営の基本方針を明らかにし、どう運用するかなどを話し合った。

特に安全管理局は夜間の対応をどうするかということで夜間の勤務パートと昼間のパートに週毎に分かれて対応するそうだ。

土木推進局と厚生労働局は繁忙期は週6日を限度とし、その分振替休日として以降の勤務のどこかで休みを取っていくこととしたそうだ。

土木推進局の繁忙期とは主に何かの建築などを進めている時、厚生労働局の繁忙期とは、季節毎の流行病などの対応が主だ。


会議にはファシリテーターが付いているため内容は任せている。そもそも主要メンバーもファシリテーターとして入っているのは現在専門で担当している分野なのだ。

報告書だけ確認し、不足があれば検討して貰えば良いし、一々こちらが口を出してしまうと、部署を立ち上げた意味がなくなってしまう。

基本的には独立した専門機関として運営して欲しい。

領主や議会の言いなりなのでなく、プライドを持って専門職として動けるように。


オズワルドの代のように領主の独裁にならないように力を分散させ、様々な立場の意見を取り入れられるように。

トップが変わっても混乱なく領内を治められるということももちろん大前提。


議論や事業が進まないのは問題だが、そうでなければ基本的には担当部署に任せる。

ゆくゆくは議会の議員が部署の長として運営し、議会でそれぞれの事業計画や進捗を確認していくこととなる。

これからのゴールドガーデンの期待を胸に部署の話し合いを見て回る。

中々活発に意見を交わしている様子に安心する。

ほとんどは志あっての採用なのだ。

このままその志を高く持って、ゴールドガーデンのために働いてくださることを願うばかりだ。

私の同志として、共に。


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