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セブンスランクルーク  作者: 蔵雨 箸
二つのルーク
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春休み前のある日

 高校生活一年目も、ほぼ終わりというところだろう。今は二月の終わりで、期末試験を乗り越えて終業式を迎えれば、晴れて春休みというわけだ。


 俺の名前は前田まえだ わたる。東京に出てきた普通の高校一年生である。普通でない点といえば、()()を一匹飼っている点だろう。……もちろん自分でも他人には話せない話だと思ってるし、話したこともない。


 彼女の名前はエズリーズ。(俺はリズと呼んでいる)


 小学生の頃そいつは突然現れて、以来東京で高校に入るために一人で引っ越してきた時もついてきた。


 リズは持ってきた鉢植えで木を育てている。(ほとんど俺が面倒をみているが)学校などに付いてくるときは、俺の周りをいわゆる火の玉やウィル・オ・ウィスプのように飛んでいるが、他の人からは見えない。普段は実体化をして赤毛の幼女に変身し、食事もできるしパソコンを使うこともできる。お互いにゲーム好きで、特にストラテジーゲームが好きだ。彼女の為にパソコンをもう一台買って、一緒に協力プレイでオンライン対戦を楽しんでいる。妖精であるが、リズはミリオタで政治や歴史にも興味を持つ。


 二ヵ月に一回『里帰り』と称して丸一日いなくなる。ちょうど三日前に里帰りして帰ってきたところだ。いつもは子供のように明るい彼女だが(年齢を聞くのはやはりタブーらしい)なんだかいつも通りの元気さが無いように思える。


 そんな彼女が突然真剣な表情で言った「私の世界を救ってほしい」と。



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