初めての戦闘
前回のあらすじ
主人公がチートじゃなくERRORがチートでした。
そりゃ、ないだろ!普通は俺、TUEEE!するところだろうが!で、でも俺も不老不死だしぃ!全然羨ましくなんかないんだからね!
...ま、まあ俺の目的は俺、TUEEE!じゃなくて旅だからね!気にしない、気にしない。
「ところでさ、此処が何処だか分からない状況からの旅ってハードル高くない?」
ポンッ[マップ機能があるので大丈夫です]
「あ、そうですか」
ズルいぞこいつ!そんな機能まで...!いや、逆に考えるんだ。ERRORに面倒事を任せれば良いと。
「じゃあ、まずは何処に行く?」
ポンッ[この森を抜けた先にシルベルト国という国が在るのでそこに行きましょう]
「了解」
俺が返事をすると突然、ガサガサと葉の擦れる音が聞こえてきた。
「な、何だ!」
ポンッ[モンスターだと思われます]
モンスターだとっ!ッフ。フハハハハハ!
このパターンは恐らくゴブリンが出てきて戦うというテンプレだ!つまり、主人公のターンだ!
俺はERRORを置き、拳を構える。そして大声で叫ぶ。
「こい!」
その声に反応するかのようにそいつは姿を現した
大きな体に太い腕、顔は豚の...そう、オークが。
「ええええ!ゴブリンじゃねえ!テンプレどこ行った!?」
やべえ、どうしよう?勝てるかな?ERRORに頼れば良いだろうが、俺のプライドが許さねえ。こうなったら、殺るしかねえか。
「ブオオオオオ!!」
オークが叫びながら殴りかかってくる。だが、俺にはオークの攻撃がゆっくりに見えた。
身体を捻りオークの拳を避ける。そして、そのままオークの身体に思い切り拳を叩きつけた。
すると、
ドカーン!!と破裂音がしたと思ったら、オークは木端微塵になっていた。
え!?なにこれ?!俺が殺ったの!?
ポンッ[おめでとうございます。初めてにしては素晴らしい腕前です]
「ど、どういう事?」
ポンッ[何を言ってるんですか?スギト様はバグってる事を忘れていたのですかスギト様が本気でやれば山に穴、空きますよ]
「あ、そうなの。へー」
「じゃねえよ!!バグっただけでそんなヤバくなるの!?俺、言っとくけど只の30のおっさんだよ!」
ポンッ[はい。バグだけで、私は何でもなれるようになり、スギト様は化け物になりました]
「はああ!?バグっただけでそうなるのかよ。しかもお前、俺の事化け物って言いやがったな!気にしてたんだぞ!」
ポンッ[すみません。以後、気を付けます。それと、これからは出会ったモンスターを倒して力加減を出来るように練習してください]
「分かったよ」
ポンッ[では、目的地はシルベルト国ですね。ナビゲーションします]
「頼んだぞ」
ポンッ[次は800メートル先、右方向です]
カーナビかよ!!
主人公もちゃんとチートでした。




