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君。

作者: くろねこ







貴方の声が好きです。




電話してる時の優しい声も



好きだと告げてくれる時の



蕩けるような甘い声も。



好きな歌を歌っている時の歌声も。



あの子にも私と同じ様に愛を囁く声も。




貴方の顔が好きです。



美味しいものを食べた時の



幸せそうな顔も。



情事中に垣間見える欲に塗れた顔も。




安心した様に眠っている時の



貴方の寝顔も。



あの子にも見せているのですか。




貴方の声も、温もりも、気持ちも。





なにひとつ変わらないものを




私は貰っているはずなのに。




こんなにも苦しくて、辛くて



泣きたくなってしまうのは。




あの子が彼女で、



私が都合のいい女だからなのでしょうか




それでも貴方を愛してる。






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