Helpme!!
歩き続けて約2日後
クレイ「嘘…本当に子供しかいない村あった。」
村には大人は一人も見当たらず、子供たちが仕事をしたり、デートをしていたりと奇妙な光景が広がっていた。
キリシー「…」
さっきからキリシーは動かない。空腹のあまり気絶?いや、人狼は三日くらい食べたり飲んだりしなくても問題ないはず。
クレイ「キリシー?」
キリシー「ショタが一匹、ショタが二匹、ショタが三匹…。」
ふむ、嬉しすぎておかしくなっているようだ。頬でも叩いて戻してやるか。
パンッ
キリシー「いっ、ハッ!おはようクレイ、私ここに住む…住みたい!」
クレイ「おはよう、別にいいけど襲ったりしたゃダメよ?」
キリシー「大丈夫、見てるだけで萌える!はやく村長さんのとこに住ませてもらえないか聞きにいこう!」
~結果~
村長「大人の方は立ち入り禁止です!ただちに出ていきなさい!」
断られました。
クレイ「ほら、行くよ。」
キリシー「…やだ。絶対ここに住む!」
キリシーはさっきからこの調子で、全く動こうとしない。
クレイ「他の村にも子供はいるから。ね?」
キリシー「やだ、クレイだけで行きなよ!私は意地でもここに住んでみせるから。」
さすがに1時間以上駄々をこねられたら人間イラッときますよね。(人狼ですが)
クレイ「じゃあ、私行くよ。キリシー頑張ってね。私達はここでお別れってことでいいよね?」
キリシーどうくる?
キリシー「うん!ありがとう(´πωπ`*)私頑張るね!ここでお別れは悲しいけど、ショタ達との夢の生活を私はとる!」
ポジティブすぎか!…こうなったらもう気絶させてでも引きずっていこう。
キリシー「ルンルルーン♪♪」
クレイ「行くよ!」
ゴスッ
キリシー「グハッ…!ショ…タ…。」
バタッ
腹を殴るとキリシーは動かなくなった。
クレイ「さて、行くか。」
さて、キリシーはもちろん
ズリズリ
引きずってね☆
まぁ…さすがに人一人引きずって一日歩くとその分お腹も体力も減るわけで、それは普通のことだから決して恥じるべきことではないのだが、そもそもなんでキリシーはまだ寝てるのかという…て、何が言いたいのかというと。
クレイ「ここ…どこ?」
道に迷って生き倒れてます。
はぁ、なんか小さい頃もこんなことあったな。その時は人間の男の子がパンをくれて助かったけど、さすがにそう都合よく今回も誰かが助けてくれるとは限らないよね。
?「どうしたの?」
おや、都合よく誰かが声をかけてくれた。
上から同じ年頃の青年らしき声が聞こえる。
クレイ「お腹空いた。行くとこない。道に迷った。あなただれ?」
お腹空きすぎて話し方が子供みたいに…。
青年「ふむふむ、ならうちの村においでよ。立てる?」
あ、この人お人好しだ。
クレイ「そんなに簡単に言っていいの?お互い誰かもしらないのに。」
青年「あ、そうだね。なら自己紹介しよう。僕はウィル、18歳だよ。リッシャー村で画家をしています。君と、それから隣で寝ている子は?」
クレイ「私はクレイ、あなたと同じ18歳。隣で寝ているのはキリシー、私達より一つ上の19歳。ショタkコホンッ、子供が大好きな子だよ。」
ウィル「ほら、自己紹介したからお互いのこと少しは分かったんだしさ、はやく行こう!」
ウィルは私の腕を掴んで走り出した。
クレイ「ちょ、まって!キリシー忘れてる!」
ウィル「うわぁ、ごめん!」
キリシー「グゥ…。」
置いていかれそうになっていたというのにキリシーはまだ呑気にグゥグゥと眠っていた。
クレイ「ぷっ、まだ寝てる。もう置いてっちゃおうか?」
ウィル「あはは、僕がおぶっていくから連れていこう。」
クレイ・ウィル「全く、手のかかる歳上。」
三人(一名熟睡中)はウィルの住むリッシャー村へと歩き始めた。
つづく