表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むいむいたん  作者: 無為無策の雪ノ葉
9  名を封じられし霊峰攻略
744/999

9-1  色々と再確認するぜ

―1―


 さあて、八大迷宮も残り一つか。


 ナハン大森林にある『名を封じられし霊峰』だよな。確か、雨期にしか挑戦出来ないってことだけど、その迷宮に関する詳しい情報がなぁ。うーむ。

 その為にもさ、まずは冒険者ギルドで、その情報を教えて貰えるようにランクを上げるべきだな。今回、二重螺旋を攻略したからさ、ランクを上げるだけのポイントは充分な数が溜まったはずだからな。


 と、その前に手に入れた物やスキルの確認をしておくか。


 再確認、再確認。


 現状の武器は、真紅妃にスターダスト、水天一碧の弓に金剛鞭って感じか。まぁ、水天一碧の弓と金剛鞭は余り使わないんだけどな。特に弓はさ、せっかく弓士のスキルを取ったのにもったいないよなぁ。でもさ、矢がね、矢を使い捨ててしまうのが勿体ない気がして、うーむ、考え物です。魔法の真銀の矢は、矢筒に戻ってくるから無限に使えるけどさ、戻ってくるまでにちょっと時間がかかるからなぁ。これが何本かあるなら、話は違うんだけどさ。


 ま、真紅妃とスターダストがあれば困ることは無いだろうから、現状でいいかな、うん。


 それと迷宮で手に入れた謎の品々だよな。


 まずは『名も無き王の墳墓』で手に入れた真魔石の杖かな。『名も無き王の墳墓』は攻略後に色々あってさ、結局、放置したままになっていたもんなぁ。でもさ、コレ、使い道がないんだよな。

 色々と試してみたけどさ、これ、どうも周囲の魔素を溜めて魔法として発動出来るってシロモノみたいなんだよな。つまり、だ。魔法が使えない人でも魔法が使えるようになるって夢のようなシロモノですな。それだけ聞くと凄いようだけどさ、これ、魔素を溜めないとダメってのがネックだよな。叡智のモノクルとかと比べると余りにもしょぼい気がする。何か、俺が気が付いていないだけで凄い性能が隠されているんだろうか。


 そういえば、てぶくろもさ、堅いとかそういうワケでも無く、お洒落かなって思っていたんだよな。この間、《変身》した時にさ、たまたま、熱い鍋を持つことがあって、それで初めて性能に気付いたよ。これ、やけどしない!


 ……。


 いやまぁ、アレだ。それだけだと凄い微妙な性能みたいだが、これ、意外と優れものだったのだよ。熱さ、寒さを感じるのに、それを無視出来る。いや、ホント、何を言っているか分からないと思うが、そのまま、その通りなんだよな。これは熱い、とか、今、気温が下がっていて寒いな、とか感じるんだけど、火傷したり、凍傷になったり、しない。そう、しないんだよ。感じるだけで被害を受けないというか、あー、上手く説明できないな。

 多分、これを身につけていたら、息も凍り付くような寒さの永久凍土でも普通に生活出来るんじゃないか?

 《変身》スキルを使っている時だけになるけどさ、意外と便利だよな。


 『二つの塔』で手に入れたリフレックスマントと、14型が回収していた女神セラの銀翼もなぁ。この似たような効果を持った二つさ、これ、案の定、回復魔法も反射するんだぜ。俺の場合はウォーターミラーの魔法があるからさ、そっちの方が準備をせずにぱぱっと使えるから、便利だもん、そっちを使っちゃうよな。ただ、女神セラの銀翼は効果を増して反射するみたいだから、上手く使えば、使い道はあるかも。それでも、とっさに使えるわけでもなし、微妙だけどさ。


 でさ、この二つを見ていて思ったんだけどさ、これ、迷宮王製と女神製? なんだよな? 女神セラの銀翼の方が作りもしっかりしているし、性能も上、ただ、見るからに同じような作り……。もしかして、もしかしてだけどさ、迷宮王と女神って同一人物なんじゃないか? あくまで予想だけどさ。


 セラって女神が、人だった時には迷宮王と呼ばれていた。いや、自分で呼んでいた、かな。そして、その時に作ったのがリフレックスマント。それから、何か色々あって、女神になって作ったのが女神セラの銀翼って感じでさ。


 あー、でも、それだと、世界樹や世界の壁にあった迷宮王の骨の説明がつかないか。うーむ、いい線を行っている閃きだと思ったんだけどなぁ。


 まぁ、情報が少なすぎるな。とりあえず八大迷宮を全部攻略したら、何かが分かるか。地下世界(アンダースフィア)の先にも行けるようになるだろうしな。


 って、うん? ちょっと待てよ。


 地下世界(アンダースフィア)の入り口って帝都にある、元ノアルジ商会の本社の地下じゃん。あー、その為には帝都へと潜入する必要があるのか? う、うーむ。今の帝都に忍び込むのは危険だよなぁ。

 となると6型が居た、迷宮都市側から潜るか。でもさ、あそこの位置って、余り把握していないんだよなぁ。適当に歩いて、適当に見つけた感じだからな。

 ま、まぁ、そこはエミリオに乗って空から探索すれば、意外と早く見つかるかもしれないし、うむ、それに期待しよう。


 それと、八大迷宮『二重螺旋』で手に入れたばかりのコーデックスリングだよな。コーデックスって、どんな意味か分からないんだけどさ。性能だけは、すぐに分かったよ。

 これさ、魔法の袋と同じ性能だ。俺の持っている魔法のウェストポーチXLと同じようにさ、サイズに関係無く、8個まで出し入れが出来るようだ。魔法の袋との違いは指輪だから、小さいサイズで持ち運びが簡単、しかも出ろ、入れって思うだけで出し入れが出来る、と、とても便利。


 ただ、たださぁ、これさ、狩人の《増加》スキルの影響を受けないぽいんだよな。間違いなく増えてないと思う。効果があれば、8+8で16個も出し入れできる便利グッズになったんだけどなぁ。ま、まぁ、魔法のウェストポーチXLがもう1個増えたと思っておくか。これは《魔法糸》を通して首から提げておくかな。


 でもさ、何で、これがコーデックスって名前なんだ? ホント、よく分からないよな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ