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むいむいたん  作者: 無為無策の雪ノ葉
2  世界樹攻略
47/999

2-40 世界樹下層

-1-


 木壁沿いに坂を上がっていく。


 お、瘡蓋(かさぶた)を発見。やったー、宝箱だ。さっそく開けよう。


 と、瘡蓋(かさぶた)に近づくとポイズンワームという線が増えた――新敵か。気持ち的には宝箱の中身の方が気になるんですけどー。


 現れたポイズンワームは毛虫のように小さなトゲが沢山生えた姿をしていた。色も毒々しい紫と緑色です。あー、コレ、近寄ったら駄目なタイプだ。とりあえずコンポジットボウで攻撃だな。


 矢を放つ。動きの鈍い毒芋虫が回避できるはずも無く体に鉄の矢が刺さる。毒芋虫はキュイキュイと鳴いている。

 はい、もう一射。これも命中。毒芋虫は、矢が刺さったままこちらにゆっくりと近寄ってくる――非常にゆっくりとした移動だ。これは近寄られる前に充分倒せそうだ。

 もう一射。当然、命中。相変わらずキュイキュイと鳴いています。と、そこで毒芋虫が大きく口を開き紫の液体を吐きかけてきた。

 予想外の不意打ちに思いっきり液体をかぶってしまう。うわ、汚な。結構な距離があると思ったのに、こちらまで届かせるとは……。


 ……。


 ……しかし、何も起こらない。うん、何も起こらないぞ。汚いだけじゃん。


 もう一撃加えると、毒芋虫は動かなくなった。毒芋虫は4発っと。毒噛みつきも弓矢なら食らうことは無さそうだし、余裕だな。うん、余裕。


 まずは経験値と。経験値は56増えていた。これで現在の経験値は1974だから、もうすぐレベルアップだ。楽しみです。MSPは3も増えていた。を、多いなぁ。経験値はマイコニドよりも少ないがMSPが多いのは良いな。積極的に狩ろう。って、言っても一本道だから必然的に倒すしかないんだけどね。

 素材は肉が食用ってことだったな。……って、コレを食べるのか? トゲが付いているし、色もグロいし――ちびっ娘は不味いって言っていたよな。よし、放置で。


 魔石だけ取ろう。


 さあて、次はお楽しみの宝箱です。中に入っていたのは……白い小瓶だった。陶器製かな? 割れないようにそっと取り出す。よし、鑑定。


【ヒールポーションS】

【わずかばかりのキズを癒やしてくれるポーション】


 ポーションかぁ。蓋を開けて中を見るとどろりとした赤い液体が入っていた。うーん、これ塗って使うのか飲むのか分からないな。とりあえずショルダーバッグに突っ込んでおこう。割れたら割れた時で。


 それから少し進むと、またマイコニドが降ってきた。距離を取って鉄の矢を5発ほど浴びせると動かなくなる。うん、楽勝。やっぱり遠距離攻撃は強いなぁ。


 さぁ、お楽しみのレベルアップだ。


 ステータスプレート(銅)を見ると前回とは違い一言レベルアップと表示されていた。むむむ、あれは黒専用の文章なのか。


【レベルアップ】


 とりあえずステータスプレート(銅)に触れる。


【8】


 筋力補正:4(1)

 体力補正:2(1)

 敏捷補正:8(2)

 器用補正:1(4)

 精神補正:1(0)


 お、今回も8か。これはもしかして常に8なのだろうか。敏捷補正に8振ったときはかなり大きく体感が変わったんだよなぁ。これがゲームなら冗談で特化型だ、と更に敏捷へ8振るんだが……。現実になってみると他を無視して8振る勇気はないなぁ。


 ……。


 うーん。


 よし、決めた。


 筋力補正:4 (1)

 体力補正:2 (1)

 敏捷補正:12(2)

 器用補正:5 (4)

 精神補正:1 (0)


 敏捷補正に4、器用補正に4振ることにする。筋力や体力、精神の詳しい効果は分かっていないけど、現状で困っていないからね。

 弓士の補正で器用補正と敏捷補正の数値が大きいと言うことは……それが弓士で重要なステータスってことだろうし、それを伸ばすのが最善だよな。


 ステータスを振り分けると、すぐに効果が出たのか、自身の動きが機敏になった気がする。まぁ、プラシーボ効果かもしれないけどさ。


 と、ネクスト経験値はっと。次は3000か。もしかして千ずつ増えていくのか? でも、この増加の仕方なら余り苦にならないな。効率良く稼ぐようになればレベルはぽんぽん上がりそうだ。矢を使い切らない限りは遠くから矢を射るだけで楽勝ですし。


 その後も毒芋虫2体同時や、マイコニド、ポイズンワームの同時などの戦闘はあったがどれも遠くから矢を射るだけで楽勝に終わった。

 うーん、俺の場合は線が見えるから、視界外からの急襲とかでも無い限りは戦闘の準備が出来るからなぁ。近寄られて接近戦になることがまず無いもん。これって普通の人より随分と有利だよな。


 地味だけどチートだと思いました。


 うんうん、異世界チートぽくなってきたぜ。


 と、そんなことを考えながら歩いていると天井が見えてきた。おお、終点か。結局、ブルーバットには会わなかったな。


 天井を超え、次のフロアに。


 次のフロアは左右を木の壁に挟まれた通路になっており、その通路を進んでいくようだ。天井の高さは8メートルほど、道幅は10メートルほどかな。大体の感覚だから正確に計ると違うのかも知れないけどね。狭くはないが広くもないって感じだな。


 次のフロアに入ってすぐの地点に竜の紋章が描かれた台座があり、それを囲むように地面に円が描かれていた。


 これ、迷宮王の骨があった部屋の台座と似ているぞ。


 ……台座の上には何も無かった。もしかするとこの上にもス○ウターのようなチートアイテムが置いてあったのかなぁ。


 俺は竜の紋章が気になり、よく見ようと近寄り、その紋章に触れてみた。


 その瞬間、周りの景色が変わった。

3月14日修正


 ステータスプレート(銅)を見ると前回と変わらずふざけた文面が表示されていた。


【レベルアップですぜ】

【あんたも せいちょう したもんだ】


 はいはい。ステータスプレート(銅)に触れる。


【レベルアップ!!】

【ボーナスポイント8を振り分けてください!】


 ステータスプレート(銅)を見ると前回とは違い一言レベルアップと表示されていた。むむむ、あれは黒専用の文章なのか。


【レベルアップ】


 とりあえずステータスプレート(銅)に触れる。


【8】

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