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むいむいたん  作者: 無為無策の雪ノ葉
5  名も無き王の墳墓攻略

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432/999

5-127 名も無き王の墳墓5階層

―1―


 ターンテーブルの通路を抜ける。にしても床に書かれていたマトリックスって、どういう意味だったんだろうな。マトリックスの迷路ねぇ、ま、考えても答えが出るわけじゃない。それに意味なんて無いのかもしれないからな。


 しばらく歩いていると右手側に扉が見えてきた。クロアさんたちと一緒の時は無視したからね。ここも開けてみるか。


 扉を開けると、そこには茶色いヴァインが居た。足下、天井、左の壁側、計3体か。まずは足下の茶色いヴァインを真紅妃で貫く。茶色いヴァインはあっさりと動きを止めた。茶色くても弱いのか。というか、枯れ草って感じで逆に弱くなってそうな感じだもんな。

 天井と左の壁のヴァインから、葉が落ち蔦のようになった茎が伸びてくる。14型が左の壁へと走り、伸びてきた茎を左腕に絡ませ、そのまま引きちぎる。そして、キャベツの芯のようになっている本体を右拳で殴りつける。そっちは楽勝で終わりそうだな。

 では、俺は上の茶色ヴァインを対処しようかな。って、結構、距離があるなぁ。それにさ、茎を切り落とそうにも真紅妃だと突きや叩き付け、打ち払いは出来ても切り落とせないからなぁ。真銀の槍も取り出しておけば良かった。俺の持っている魔法だとヴァイン相手には微妙だしなぁ。


――《飛翔》――


 飛んだ俺の体と真紅妃に上から無数の茎が巻き付いてくる。しかし、そのまま、俺は飛ぶ。茎を引きちぎり、真紅妃が天井のヴァインを貫く。そして真紅妃が中の魔石を砕き、喰らう。俺は天井から真紅妃を引き抜き、飛び降りる。ひょいっとな。はい、楽勝っと。ま、所詮3階層程度の魔獣など、この程度よ。はーっ、はーっ、はっはっは! ふぅ。


 茶色いヴァインを倒した後、室内を見回す。狭い室内には、天井が少し高めなくらいで何もなかった。ヴァインが居ただけ、か。うーん、外れの部屋なのかな。


 元の通路に戻り、先を進む。そして2つ目の扉の前に。さあて、ここも開けますか。扉を開けると、そこには何もなかった。さっきと同じくらいの広さの部屋だけど、う、うーん。つまり外れか。


 仕方ない、この階層は終わりってコトで次の階に降りますか。




―2―


 4階層に下りる。こっち側は初めてだからね。さ、探索開始だ。曲がりくねった道を進んでいくと道が開け、広めの通路に出る。広めの通路には壊れ俺と同じ背丈くらいになった柱が並んでいた。そして、そこを左に進むと道が途切れていた。あー、ここね、ここね。じゃ、逆方向に進みますか。

 途中、ところどころに崩れた柱の跡が残り、広く、戦うのに余裕がありそうな通路を進んでいく。そして、しばらく進むと下り階段が見えてくる。あれ? コレで終わりか。うーん、凄い短い。魔獣も居なければ、扉も無い。ふむ、ここの徘徊する魔獣は復活していないのか。ここの徘徊する魔獣ってシルバーロアだよな? にしても、こんな構造になっていたのか。いくら広いとは言っても、この通路で、ヤツを避けながら、どうやって進むんだろう? 普通に倒せってコトか? まぁ、何か方法があるのかもしれないな。


 少し長めの階段を下り、5階層に到着する。5階層は天井が高く、羽猫の明かりが要らないくらいに、天井からほんのりとした明りが灯っていた。そして地面には木の根が這っている。天井がぼんやりと明るいけど、何だ? 天井からぶら下がっている果物? が輝いているのか? うーん、謎だ。にしても、この階層は広いな。突然、大広間に出た感じだからか感覚が狂いそうだ。うーん、端が見えない。


 とりあえずまっすぐ進むか。にしても、地面を木の根が這っていて歩きにくいなぁ。何か大きな木でも生えているのかな。


 しばらく進むと遠くに魔獣という線が見えた。何だ? 何だ? 結構、素早いぞ。魔獣という線は素早く、そして不規則な移動を繰り返していた。うーん、近寄ってみるか。


 魔獣という線に近寄ると姿形が見えてきた。厳つい大きな顔から手足が生えてる。何だろう、何処かの島に並べられた石像ぽい――リング状の弾でも撃ってきそうな面構えだ。


 顔魔獣がこちらに気付いたのか、動きを止める。う、うーん。硬そうだな。

「砕いてきます」

 そう言うが早いか14型が走る。そして、そのまま顔魔獣を殴りつける。顔魔獣は砕け散った。あ、魔石。魔石ごと砕いているじゃん! にしても14型の攻撃で一撃か。意外と雑魚なのか? 14型で砕けるなら真紅妃で行けそうだな。


 さすがに、この石のような物質の塊は素材にならないか。魔石も14型が砕いてしまったし、仕方ない、先に進むか。


 木の根の生えた広間を進んでいると、ところどころに魔獣という線が見えた。あー、アレ、さっきの顔魔獣だな。結構、至る所にいるな。うーん、この広間のメインの雑魚って感じなのか。


 ま、無理に倒すことも無いか。


 魔獣を無視して更に前進を続けると地面を這っていた木の根が少しずつ太くなっていった。うん? もしかして、この木の根の本体が近いのか?


 木の根が太くなる方へと進むと大きな大樹が見えてきた。おおー、迷宮の中に木が生えてる。しかも、天井にも床にも木の根を這わせて、何というか、異様な光景だな。

 そして、木の上部、天井側には黒い球体が浮かんでいた。アレ? 木の方には線が見えないのに、あの球体には魔獣って線が見える。球体が魔獣? ここから、鑑定が届くかな? ちょっと鑑定してみよう。


【種族:巨大な霜のヴァイン】


 えーっと、アレ、ヴァインなんだ。

2016年3月31日修正

無規則 → 不規則

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