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夜食はおいしい・雪江のイライラ

「ねっお腹空いたぁ。徳田くん、なんか残ってないの」

 屋敷に着くなり、雪江がそう言った。

「なんだよ。メシ、食ってこなかったのか。あそこまで行って、何も食ってこなかったのか」


 徳田に呆れられ、文句を言われる。

 いつもなら、屋敷の方に夕食が用意してあっても料亭の方で何か食べて帰ってきてしまうからだ。

「ん、お光さんが・・・・・・けっこう疲れてて、食事もほとんど手をつけないまま寝ちゃって・・・・・・」

 徳田も即座に口をつぐむ。

「そうか」

「うん、あの時は私もお腹空いてなかったし」

「心配だな」

「うん」


 徳田が台所に灯りをともす。

「仕方ねえな。半分、分けてやる」

 徳田が湯を沸かし始めた。

「え、なんで半分なの」

 徳田が目を剥く。

「オレの今夜の夜食用に取っておいたものなんだぞ。半分だってやりたくないのに文句かよっ」

 雪江は負けていない。ますますお腹が空いてきた。

「だって、徳田くんはさ、一度はちゃんと夕飯食べたんでしょ」

「おう、食べた。けど、これは絶品だ。お茶漬けにして食べる、オレはこれを楽しみにしていたんだ」


 鮭の味噌マヨオーブン焼きだった。

「このくずれた鮭と味噌マヨソースのちょっと焦げたところがうまいんだよな」

 この料理はよくお膳に出てくるが、これをお茶漬けにするのは初めてだ。冷やごはんの上に、味噌マヨソースごとのせて塩と海苔で味を調える。

「あ、おいしいっ、徳田くんが作る物って全部おいしいけど、これは特においしい」

 少々よいしょをしておく。

「だろっ」

 徳田は得意顔だ。

「今度は「あかり」通いになると思うけどよろしくね」

 いつも憎まれ口を叩く雪江だが、下手にでる。特に今日は急に出ることになったから、徳田には本当に迷惑をかけた。

「へっ」

「いつも迷惑かけているからさ、すまないと思って、本当にありがとう」

 もう二度と言わないぞと言わんばかりに照れて、顔を背けていた。

「いいって。だってさ、迷惑イコール雪江だもんな」

 そう言って徳田が豪快に笑った。

 むっとするが、考え直すと確かに迷惑ばかりかけている。まあ、そうよねとつぶやいて、雪江も笑った。


「あの人どうだ」

 不意に徳田が真顔で言った。雪江の箸がとまる。それがお光のことだとわかったから。

「うん・・・・・・」

 大丈夫、と言いたかったが言葉が続かなかった。しかし、それだけで徳田にはすべてが伝わっていた。


 失いつつある命と、生まれてくる命があった。

 この世にはこうしてバランスを取っている。どんなに頭のいい人でも、健康に気を付けている人でも、たとえ大金持ちでさえ、いつかはこの世を終えていく。未来ではその命の火は長くはなったが、永遠には生きられないのだ。

「ねえ、徳田くんが永遠に生きられるとしたらどうする?」

と聞いた。

 徳田は、いきなり何を言うかという顔をする。

 雪江は食べ終えた茶碗と橋を洗い始めた。木桶の中の水をかけてゆすぐ。

「ん、永遠の命か。オレは嫌だな。このまま周りの人たちも同じってことならいいかと思うけど」

「そうだよね」

「限りがあるから人生面白いと思う。子供の時期、若くて溌剌とした時期、それまでの経験を生かしてバリバリ働く時期、少しその勢いを弱めて、今度は自分のために生きよう、ゆっくりやっていこうっていう時期。一生でいろいろなことが学べるんだ。それに、オレ達ってさ、江戸にいる今の人生は雪江についてきたおまけ、ボーナス人生だろっ。ここで消えても次は二十一世紀の高校生に戻れる。同じ人生をずっとそのまま永遠にやるより、変化があって面白いと思うけどな」

 そうだった。徳田と裕子、朝倉、久美子も雪江についてきてくれたのだ。彼らはまた、元の世界へ戻っていく。

 では雪江はどうなるのだろう。雪江は元々この江戸で生まれるはずだった。だから戻ってきた。雪江の人生がここで終わっても二十一世紀には戻らないと考えている。それにそこは龍之介のいない世界だった。


 次に生まれてくるときに、次の人生でも龍之介と会えるだろうか。そんなことを考えていた。その時はたぶん、お互いに別の名前で別の顔をしている。そしてお互いの記憶もないまま、会うことになるのかもしれない。

 でも・・・・・・。雪江は、龍之介ならその姿が違っていてもわかる、そんな気がした。たぶん、目が合ったその時に、何かを感じると思った。


 お光もそう考えているのだろうか。

 天国とは・・・・・・。

 二十一世紀の頭で考えても、それは宗教的なところで絶対にある、ないとは言えない。あると考える人には天国は存在するのだろう。

 お光がキリスト教を信じ、信じる道の先にある天国へ行くのなら、利久もそうするだろう。きっとあの二人も生まれ変わったら、また出会い、今のように惹かれあって結ばれることだろう。

 そんな情景を浮かべて、雪江の目から涙がポロリと落ちた。

 徳田がそれに気づいてギョッとしていた。


「あ、ごめん。いろいろ考えちゃって、落ち着かなくなっちゃった。なんかおかしいね、私って」

 さっと涙をぬぐう。

「この世を去る人もつらいと思うけど、残された方もつらいよね。その両方の思い、悲しいなって思って・・・・・・」


 徳田がなにかを考えながら、大きなため息をついた。

「そもそもだな、供養するとか法事、仏壇に手を合わせるってことは死者への想いを手向けることなんだけどさ、残された者たち自身のためでもあるんだって。そうすることで寂しさとか気持ちの整理をしているのかもな」

「ふーん」  

 少しわかる気がした。

 残された人々は、亡くなった人を偲び、悲しみながら自分の人生も歩んでいかなくてはならない。手を合わせることで、そんな自分の心を落ち着かせ、頑張っていこうという次へのステップになるような気がする。


「なんかさ」

 雪江はにやりと笑った。

「こういうテーマって、私達には難しすぎない?」

 徳田も笑う。

「うん、オレ達のキャラじゃないよなっ。さ、食ったらさっさと歯を磨いて寝よっ、オレ明日早いんだぞ」

「うん、おやすみ」


 雪江も奥向きの自分の部屋へ帰っていった。

 まだそれほど遅い時間でもないのに、皆が寝静まったかのようにしんとしていた。思わずため息をついた。

「ああ、コンビニ、行きたい。チョコレート、食べたいっ」

と叫ぶ。

 もちろん、この時代にはチョコレートはない。女性の味方ともいえるそのチョコレートはないのだ。



 翌朝、雪江は朝から苛立っていた。

 昨日はいろいろなことが一度に起こり、忙しかった。そして夕べはお光のことを考えていて眠れなかったのだ。

 そんな冴えない朝から、いつも身の回りのことや着付けをしてくれるお初が体調不良で休んでいた。代わりの侍女は、お初に比べると要領が悪く、着付けも普段より時間がかかったからイライラ度が増していた。


 朝食の時は平静を保っていたが、龍之介に後で中奥の部屋まで来いといわれた。わざわざそちらまで出向けということはそれほど簡単な話ではないということを悟る。それなりの覚悟をしていかなくてはならなかった。今日はそうでなくても落ち着かないのに。


 雪江が龍之介の部屋へ入って行く。龍之介は雪江を見ると、わずかに目をそらし、かしこまった表情を作る。

 何だろう、言いにくい内容のようだ。

「話って何?」

「あ、うん。まあ気を落ち着けて、よく聞くようにな」

 気を落ち着けてという所が少し引っかかるが、軽く返事をする。

「わかった。そのつもりでいる」


「わしたちの話ではない。・・・・・・実は、小次郎のことなのだ」

「小次郎さん? お光さん、離れに移ったからもうお供は徳田くんだけでいいいよ。小次郎さんも忙しいしさっ」

 気を利かせて言ったつもりだった。

「そうではない」

「あ、そう?」

 お光のところへお供することがダメになったのかと思ったが、そうではないらしい。では、何の話だろう。

 しかし、今度は龍之介はなかなか口を開かなかった。じっと待っている雪江だが、段々イライラしてくる。

「ねっなによ。早く言いなさいよっ」

と怒鳴っていた。


「気を落ち着けてよく聞けと申したばかりではないか。何をもうすでに怒っているのだ」

「ってかっ、待ってんだから、その肝心な話を早くしてよっ」

 雪江のイライラ感が爆発していた。龍之介の方が戸惑う。

「あ、雪江がそんな調子ならば、今日、話すのはやめにしよう・・・・」

 キィィとなり、龍之介が全部言い終わる前に怒鳴っていた。

「冗談じゃないわよっ。そっちが勝手に呼び出しておいて、話をするのをやめるって、それってなによっ」


 さすがの龍之介も一人で空回りしている雪江に何事が起っているのだと混乱している様子。

「雪江。何をそんなに怒っているのだ」

 はっとした。いけない。そうだ、雪江はなぜそんなにイライラして、怒っているのだろう。

 今日は朝からそうだった。些細なことが気になり、腹の底から湧き上がってくるイライラ感に気づいていた。こういう時はじっとしていられない。集中力も散漫になる。細かいことをするのが苦痛になる。いつもなら全く気にならないことが、勘にさわるのだ。

 雪江は深呼吸をした。こんなことで当り散らしてはいけない。


「ごめん。もう落ち着いたから話して」

 極めて優しい声を出してみた。

 しかし、龍之介はそれを探るかのような目で雪江の表情の裏をうかがっていた。

「マジで大丈夫だから」

 再度言うとやっと龍之介は口を開いた。


「小次郎に、縁談がきた」

 小次郎に縁談、そのまま反芻する。

 小次郎さんに縁談、縁談って結婚話よね。

「誰と?」

 深く考えず雪江はそう聞き返していた。

「我が藩の家老の一人、土屋正次の三女、美代という」


 フーンという全く他人事で話を聞いていた。

 しかし、段々とそのことへの違和感を感じるようになる。

 小次郎さんが、土屋さんちのお美代さんと結婚の話が持ち上がっている。小次郎さんがお美代さんを嫁にもらう・・・・あれ? じゃ、小次郎さんの子供を身ごもっているお絹は? お絹はどうなるのだろう。


 龍之介はすぐに雪江の反撃に合うと構えていたらしいが、予想に反して静かにすんなりと受け入れそうな雪江を、返って怯えるような目で見ていた。雪江はぶつぶつと呪文を唱えるかのように、小次郎さんとお美代さん、お絹と子供は、と言っていた。カメラのピントが合うように、それらのキーワードがぴたりと重なった。どうしてもはじき出されるお絹と子供。

 キッと龍之介を睨んだ雪江は、興奮状態で叫んでいた。


「小次郎さんが、他の人と結婚するっってことなのっ。冗談じゃないっ。お絹ちゃんはどうなるのよっ。お腹の子はっ。身分違いってことは分かってる。でも、でも、小次郎さんはお絹ちゃんのこと、好きだって思ってた。そしていつかは迎えに行ってあげて、ハッピーエンドになるって決めてたのにィ。今、あのでっかいお腹の中で、子供が金魚鉢の金魚みたいにバコバコぶつかって暴れてんのよっ、どうすんのよ」(金魚は水槽にはぶつかりませんが、それだけ狭いところにいて動いているという雪江のイメージ)

 雪江は息切れをしていた。息継ぎなしで叫んでいた。


「あ、いや、そのことだが・・・・・・」

 龍之介がなにかを言おうとしていた。しかし、雪江が遮る。

「無責任じゃないのっ。お絹をそのままにして他の人と結婚するなんてっ。小次郎さんを呼んでっ」

「待て、聞きなさい。まだ話は終わってはいない。それに小次郎は・・・・」

「話なんて聞きなくない。冗談じゃない」

 雪江は自分でも抑えられなくなっていた。どういうことだと尋ね、話など聞きたくないと矛盾したことを言っている。

 先ほどからのイライラ感と共に、ずっと気になっていたお絹と小次郎のことが重なってしまっていた。

 雪江の中に、お絹への罪悪感もある。最近お光のことで頭がいっぱいだった。子供が生まれるまでそう状況は変わらないだろうと思っていたお絹のところへは足が遠のいていたからだ。それらの感情が今、全部一緒に混ざり合って爆発していた。


「拙者なら先ほどからここに」

 襖の向こうから声がした。さすがの雪江も口をつぐむ。

「失礼いたします」

 さっと襖が開き、小次郎が平伏した。頭を下げたままで小次郎が叫ぶように言った。

「雪江様、誠に申し訳なく思っております。拙者、この縁談をありがたくお受けしようと思っております」

 その言い方には、決意が固いという意志がこもっていた。

「じゃ、お絹ちゃんは・・・・」

 小次郎は顔を上げずに言う。

「それなりの家と子供との生活の面倒はみさせていただくつもりにございます」

 雪江はまだ何か言いたかったが、その小次郎の背中を見て、小次郎自身も必死なのだということが伝わってきた。

 小次郎もつらいのだ。これは以前から堂々巡りをしている問題でもあった。


 雪江はため息をついた。

 もし、小次郎が新しい嫁を貰ったら、その美代という女性と雪江は仲良くなれるだろうか。表面は取り繕っていても内心はいつもお絹と重ねているかもしれない。

「その家老の娘さんっていくつ」

「年は・・・・十六と聞いております」

「へえ、顔は? 」

「はあ」

「顔はかわいいの? お絹よりもかわいいの? お絹だってそりゃ、以前は色黒でがりがりだったけど、今は肌もつやつやしてふっくらしてさ、すごくきれいになった。母親になるってこと、すごいって思った。そして・・・・」

 声がつまる。やばい、涙が出てきた。

 小次郎さんに恋をしているから、お絹はきれいになった。しかし、雪江はそれを言わなかった。

「そう感情的になるな。雪江、よく聞くのだ。ここにたどり着くのにはいろいろあった」

「え?」

と涙をぬぐう。


「以前から兄上に言われていた。そろそろ小次郎も身を固めるようにと。それでわしはお絹ちゃんのことを話した。ややを身ごもっていることも」

 それは雪江も初耳だった。

「その身分の差、側室ということでは、いずれまた、正室を持たなければならない。小次郎にはそんな考えはないということもすべて話し、兄上もわかってくれたのだ」

 少しほっとする。父が無理やりこの縁談を勧めたとは思いたくなかったからだ。

「兄上が、それならばお絹ちゃんを一度、小次郎の家とつりあう家の養女にして、その家から輿入れさせれば良いと進言してくれた」

「え? どういうこと、それって・・・・」


「家老の家の養女ならば、申し分ない。それで兄上は自分の家臣の家老に話を持っていったのだ。土屋正次殿が承知してくれ、お絹ちゃんは土屋家の娘になるということだった」

「あ、それなら正室としてお絹ちゃん、小次郎さんと一緒になれるんだ」

 雪江は嬉しくなって、舞い上がりそうになっていた。

「うむ、まあそうだ。お絹ちゃんがうん、と言ってくれていたらな」

「へっ、どういうことっ」

 こんなにうまい話はないではないか。お絹が望んでいた小次郎との結婚。


「お絹ちゃんが・・・・嫌だと」

 小次郎が言った。

「ええっ、お絹ちゃんが嫌だって言ったの?」

「はあ」

 小次郎が気の抜けた返事をする。

「はあじゃないわよ。なんでよっ、なんでお絹ちゃんが小次郎さんと結婚することを嫌がるわけ?」

 また雪江が逆上していた。

「落ち着け、まだ話は続くのだ」

 そうだ。ここにいる龍之介や小次郎に怒りをぶつけてもお門違いだ。

「侍の嫁にはなりたくない、その一点張りで」


「え~、そんな、。今更何を言ってんのよっ。この私でさえやってんのにさぁ」

 龍之介がジロリと雪江を睨んだ。どういう意味だと言わんばかりだった。

 お絹は、あんなにキラキラした目で小次郎を見ていたのに、さあ、嫁に迎えようとしたらさらりと逃げた、そんな感じだった。

「お絹ちゃんは、あの長屋で家族に囲まれて子を産み、育てるとニコニコ顔で言いました」 

 小次郎は何度となく説得に通ったらしい。しかし、頑としてお絹は首を縦には振らなかったそうだ。


「それで殿には大変申し訳ない事でしたが、その事情を言い、ご家老の養女の話も白紙に戻した次第でございます」

「で、なんでその三女との話が出てきたの」

「拙者がご家老の家へ出向き、直接お詫び申し上げました。その時ご家老が、それなら自分の本当の娘を嫁にせぬかと、持ちかけられた次第で・・・・」


 ああ、なるほど、小次郎はその親に見初められたということだ。

 雪江は力が抜けていた。

 お絹の意志で、小次郎の嫁にならないと決めたことを聞いて、周りだけで騒ぎ、肩透かしを食らったような気持ちでいた。

「良いな。これはお絹ちゃんが決めたこと。決して小次郎が独断で嫁を貰おうとしていたことではないということ、よくわかってほしい」

 龍之介も必死で小次郎を庇っている様子だった。すべてやるだけのことはやった。小次郎としてもお絹が嫌だというのなら仕方がなかった。


「ねえ、さっき、この話を受けようと思っているって言ってたよね。ってことは、まだ返事をしていないってこと、だよね」

 龍之介を見て、小次郎に視線を移した。

 双方がうなづく。

「じゃ、ちょっと待ってて」

「ん?」

 龍之介と小次郎が、まじまじと雪江を見た。何か企むのではないかという懸念の顔だ。

「お絹ちゃんと会ってくる。そしてもう一度説得する。それでもだめなら私もあきらめるよ。それでいい?」


 小次郎は戸惑いの表情を引き締めた。

「はっ、雪江様のお気のすむままに。拙者は構いません」

 ほっとした。

「龍之介さんもいいわね」

「相わかった。もう一つ言っておくことがある。これが小次郎が諦める要因ともなった言葉だ」

 まだ何かあったのだ。

「子供は、小次郎の子供ではないかもしれないと言ってきたのだ」

 雪江は言葉を失っていた。今更そんなことを言うなんて信じられなかった。

「そんなこと、本当にお絹ちゃんが言ったの」

「はい、拙者にはもう何が何だかわからず・・・・」


「わかった。それも含めて全部真相を明らかにしてやる」

 雪江は興奮状態で立ち上がり、ぐっと拳に力を入れた。

この話を書いた日の夕飯は、「鮭の味噌マヨ焼き」でした。生鮭の切り身にマヨネーズと味噌、麺つゆ少々、レモン汁、ネギなどを混ぜてオーブンで焼きます。残りはお茶漬けにするのが楽しみです。


少し生まれ変わりの話に触れています。雪江が生まれ変わり、その姿が違っていても龍之介ならなんとなく感じ取って、再び惹かれあうことでしょう。

その二人が生まれ変わった話が、別の小説「One Loveラプソディー」なのです。

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