戦争の日。敗北の日。
今日は大東亜戦争（太平洋戦争）敗戦の日である。
私は『終戦』という言葉をこの戦争の敗戦に使いたくないと思っている。
まるで、負けを認めようとしないように感じるからだ。
戦争に勝つと戦勝、戦争に負ければ戦敗か敗戦という言葉になる。
しかし、終戦という言葉を聞くのは自国からすれば第三国どうしの戦争である。
それ以外の用法はこの『終戦の日』以外でまるで聞いたことがない。
日本人はいまだに『敗戦』を受け入れていないのではないだろうか。
言葉の受け取り方という面でもう一つ、考えさせられるものがある。
安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから
これは広島の原爆死没者慰霊碑の言葉である。
『過ち』に関する主語が明確に記されておらず、日本人の手で制作されたこともあって、日本人が過ちをもう二度と犯さないように、と読めるのである。
広島市の公式見解によれば『世界市民である人類』が主語なのだそうだが、何とも左翼系の運動家の使う文句である『世界市民』という文句が変なうさん臭さを醸し出している。『世界の諸国民』や『世界の諸民族』ならなんともシックリくるのだが。
それと並行して、この碑文の主語を日本人と限定した際の受け取り方にも複数ある。
『過ち』とは何か。である。
戦前戦後の生まれを問わず、多くの人は『過ち』を『戦争』と認識するだろう。
ただ、私はそれとは全く違う見方をしたい。
『過ち』とは『異民族・異国民に国土の蹂躙を許すこと』ではないだろうか？
日本は制空権・制海権を奪われ国土を蹂躙された。太平洋戦争の教訓はこれではないのか？
ならば、いま、日本人は『過ち』を『繰り返し』ていることになる。
軍の存在が日本を誤った道に引きずり込んだと考える人が多い。
だが、実際に戦争を遂行したのは文民の首相である。
常に東条英機がフィーチャーされるが、彼は戦中に政権を握っただけでしかない。
当時、アメリカは講和に全く応じなかった。日本を更地にする気が戦争の初めからあったと言える。
満州国の建国や承認は軍部ができるモノではない。国会によって遂行されるのだ。
軍人の不満を理解できず、収めきれなかったのがその後の失敗につながっていく。
今の政治はどうだろう。
政府・与党は若者の不満を吸収できていない。
さまざまなものを煽るメディア。
国家としての危機的状況。
経済恐慌の発生。
何とも戦争直前にそっくりだ。
これで自衛隊のクーデターがあったらそれは歴史の繰り返しであるが、自衛隊一過激だった男である田母神元航空幕僚長いわく「自衛隊はクーデターをしない」らしいからそんなことはないだろう。
次の敵は極東の韓国か中国となるだろう。
北朝鮮はデタントに向かっている節がある。
韓国の次期大統領の有力候補は反米反日親中だという。
中国は軍拡を止めず、帝国主義的な覇権国家の道をとっている。
今や『世界の火薬庫』は極東となっている。
今後十年間戦争が起こらない保証はどこにもない。
そして戦争が起これば日本は確実に巻き込まれる。
今のうちに太平洋戦争の『教訓』を『すべて』拾い集めよう。
教訓は国家と国民を豊かにするはずだから。
