偶像と熱狂
母が嵐のコンサートチケットの応募にあたったらしい。
喜びのメールが届いた。
転売では会場によっては十数万にもなるというチケットだ。
私自身はアイドルに興味がない。
親戚の女性大学教授に「アイドルで好きなの何?」と聞かれたものの
「半ば無機物しか愛せないもので。hahaha!」
なんて返したくらいにアイドルに興味がない。
AKB48?カラシニコフの強化版か?なんて具合だ。
大学の入学後すぐの新入生セミナーで「AKBの押しメンは?」と聞かれて「メンバー知らん」と答えたりもした。
女っ気のなさがここまで及ぶとホモ疑惑すら湧いてしまう。
ホモじゃないんだがなぁ。初恋は女の子なんだがなぁ。
今じゃ二次元ばかりだ。
そんな中、女性アイドルは地獄の戦国時代と化しているらしい。
AKBの一強体制を、ももいろクローバーZが崩し、さらに他が攻勢をかけているように見える。
ももいろクローバーと聞くとヨスガノソラとドラゴンクライシスなのだが、この認識は間違っているのだろうか?
00年代前半まで天下を取っていたモーニング娘。は今やだいぶ弱小化している。
メンバーが伝説化してしまったのも問題だろうか。
神格化されると目指す前に諦める人が多くなってしまうのだ。
おかげでAKBに志向する層ができたのだ。
それにしても、なぜ黄金期のメンバーに室蘭市出身者が多いのだろう。
アイドルの本来の意味は崇拝対象たる偶像である。
アイドルの実際を言いえて美味いものだと思う。
おかげでイスラム国家ではアイドル講演が規制されているとか。
初音ミクもバーチャル「アイドル」故にイスラム系の愛好家から「どうしたものか」ということになり、「みんなで崇めるモノではなく、みんなで愛でるモノだ」という認識で決着がついたらしい。
信奉者からお金を巻き上げ、人気になるように大々的な舞台を準備し、マスコミを活用して広く存在を知らしめる。
新興宗教の教祖とそうそう変わらない。
ライブと自己啓発セミナーはどちらも観客は強烈に熱狂する。その中でとんでもないものに、とんでもない額をつぎ込んでしまう。
新興宗教なら教組の風呂の残り湯とか。アイドルだとデカい顔写真団扇とか。
あれすごいよ。結構値が張るとか。
…………
うちの母なら自作しそうだ。そういう団扇。
弟の買ってきたアニメキャラクター雑誌のポスターを切り抜いて痛団扇を自作して見せたのだ。
それぐらいならやれそうだ。
……
なら!何故!!妹はあれを買った!!!
二宮クンの顔写真団扇を!!




