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プロローグ~コウヘイの戦争~★

地平線の彼方まで続く長大な城壁。

その壁に開けられた巨大な城門。

城壁の内部へ侵攻しようとする軍と、それを防ごうとするもう一つの軍。

異世界の地にて両軍による激戦が繰り広げられていた。



~~~~

”携行式無反動砲での敵前列への攻撃を開始! 鉄の盾を破壊してください!

”その後に、グレネードランチャーと爆発魔法で敵防衛線を崩壊させてください! 魔導士隊には既にバフをかけてあるので、火力は十分なはずです!”


門への攻撃を行っている軍隊。

その軍隊の兵士たちに通信魔法による指示が下った。

『俺』こと『コウヘイ』からのものだ。


俺の指示で一斉に無反動砲を担いだ兵士たちが射撃体勢を取り、魔導士隊が魔力を集中させていく。

これでいつでも敵陣へ火力をぶち込める。


”無反動砲、撃て!”


俺の命令で白煙とともに、幾つもの砲弾が撃ちだされる。

俺たちの攻撃魔法やグレネード弾を無効化する忌々しい敵の盾。

その全てが無反動砲の一斉射で破壊されていく。


”グレネードランチャー撃ち方始め! 爆発魔法放て!”


「おっけー、コウヘイ! 爆発(エクスプロージョン)!」


「「「爆発(エクスプロージョン)!」」」


俺の仲間であり、超天才美少女魔導士(自称)のエリシャが爆発魔法を放つ。

同時に、周囲にいた他の魔導士たちも彼女に続いた。


敵軍に数百ものグレネード弾が着弾し、何百人もの敵兵がなぎ倒されていく。

俺のバフによって強化され尽くした魔導士隊による攻撃も降り注いぐ。

千人以上の敵兵が、僅か一度の攻撃魔法の斉射で消え去っていった。


俺たちは、敵軍への追撃の手を緩めなかった。

第二波、第三波の攻撃を敵軍に浴びせて、敵の戦闘能力を削ぎ落していく。



「全軍、城門内部まで後退しなさい! 私が指定した部隊は城壁に登り、上から敵軍へ攻撃を浴びせるのです!」


敵将の命令が、敵軍全体に響き渡った。

それを聞いた敵兵は、体勢を立て直すべく退却していった。


”総員攻撃準備! 先ほど説明した作戦を実行します!”



剣と魔法の世界のはずの異世界。

なぜ、コウヘイたちの軍は『グレネードランチャー』や『無反動砲』といった近代兵器を装備しているのだろうか?

なぜ、魔導士たちの攻撃魔法がここまで強化されているのか?

なぜ、コウヘイたちの軍が敵軍を一方的に殲滅するほどの力を持っているのか?

そもそも、この『コウヘイ』という人物は何者なのか?


それを説明するためには、『コウヘイ』がこの世界に来た頃に時計の針を戻す必要がある。

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