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32 閑話 

 この頃、文字の大きさが小さくなってしまい。目が痛くて無理になりました。

 文字の問題が解決するませ、暫く、お休みすることにします。

呼んで下さっている方、ごめんなさい。

 ブルゴ大神殿で、今深刻な問題が持ち上がっている。

 女性の養い子達に関することだ。

 国の各地にある巫女の治療所から、魔力が多めの養い子を数年前からブルホで預かっていたが、養い親とのトラブルが報告されだしたのだ。


 ソフィアからの申し出にも真剣に取り組んだのにはそういう訳があった。

 クリステルからの報告では、ソフィアの早合点だったとして、問題はなくなったが、ブルホではまだ解決していない。


「やはり、養い子の制度は見直すしかなさそうだ」

「ソフィア神官がやっている魔法学校というのは良いと思いますが。ブルホにも造りますか?」

「そうだな一度ソフィア神官に聞いてみるべきであろうな」


 そんなある日、もう一度クリステルに地下都市での話を聞こうと、ミゲル魔導師がクリステルの異空間に来た。

 クリステルとアレハンドロから相談事があると言われて、丁度良いと転移してきたのだ。


 そして、ミゲルは、クリステルの選別の魔法陣が金色に変わった経緯を聞き。深刻な表情をしている。


「ミゲル魔導師、これブルホでは違法と言うことになりますでしょうか?」

「何とも……私からは言えんな。神聖な性別の儀式が迷宮でも出来てしまうとは。一度持ち帰って話し合ってみないことには何とも言えん」

 

 だが、以前にも似たような事があった。ルーカスの選別の魔法陣が突然変わったことがあったし、ルシオもそうだった。

 ルシオに至っては二度も起きた奇跡だ。


 だが神の奇跡と、迷宮での宝箱では重みが違う。それは、力さえ有れば勝ち取れるような御褒美と言う位置付けではないか。神に対して不敬ではないだろうか。


「私は神官になりたいとは思っていません。ですが解呪の方法に同調できるようになりました。勝手に魔水晶から知識を得てしまっても良い物か……悩んでおります」


 くそ真面目なクリステルらしい言葉に、ミゲルは苦笑いをした。

 確かに、普通は見習いとして神官魔導師について学ぶ事になるが、実際は魔水晶から知識を得て自学出来る物なのだ。

 見習いとは形式として残っている因習に過ぎない。


 二十代前後の魔道師なら見習い制度も必要ではあるが、クリステルのように経験も豊富で魔力も実力もあれば、全く関係のない慣習だ。


「問題は神の鉄槌だ。解呪は同じ系統の魔法なのだから。君は、解呪をしたいなら私がしてやれるぞ」

「……いえ、私は神に赦されているかどうか、それを知りたいだけなのです。解呪をするのは何時でも構わないのですから」


 クリステルにとっては、直接呪いを神が解いてくれるものだと期待したが、それは叶わなかった。

 まるで解きたければ勝手に自分でやればいいと、丸投げされた気分なのだ。

 ――これは本当に神からの答えなのだろうか?


 この頃はそういう風に考えるようになって仕舞った。

 あの時は赦されたのだと喜んだのだが、今では不安に変わって仕舞った。


 そして一番ミゲルを困惑させたのは、アレハンドロだった。

「自分から神官を止めたいと望んだのか!!!」

「いえ、違います。自由が欲しいと願っただけです」

 ぶすっとしたアレハンドロを睨み付けてはみたが、心の中では、確かに不憫だとも思うミゲル魔導師だった。

 神官が余りにも少なくて、アレハンドロには随分無茶をさせてしまった。


「まあ、戦闘魔導師になって仕舞ったからには仕方がない。して、神の鉄槌は出来なくなったか?」

 今までの経験では、罰以外で魔法陣が消えて仕舞ったのはルシオとアレハンドロだけだ。


「それが……何となくですが、使える様なのです」

「……!!!神官でなくなってもか?」

「知識はなくなりません。魔力もそのままです。ただ魔法陣だけが変わっただけのようです」


 全くとんでもないことになって仕舞った。魔法陣の意味とは一体何なのだ?


 神殿長の采配で、クリステルとアレハンドロは立場を入れ替えて、しばらくの間、アレハンドロには迷宮の管理を任せることにしたのだった。



 





 


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