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ボルトアクションライフルガール

作者: 井田雷左
掲載日:2026/02/11

「ボルトアクションライフルガール」


制作・製作著作 ヘディラマー

演出・脚本・編集 龍王院エリス

音楽 小山田圭吾

プロデューサー 島カリン

チーフプロデューサー 海藤ライム

スクリプター 矢間りえか


ムグンファ(20) 龍王院エリス

タイイァン(19) 島カリン


ジョルジュ・ネルソン(70) ジョルジュ

ミハエル・ネルソン(67) ミハエル


響子(19) 海藤ライム


モルチャノフ(20)相川あきら


スペシャル・ゲスト ?


●メインタイトル

「ボルトアクションライフルガール」


●空・深夜

濃淡な暗闇の中、白い浮遊物が飛んでいく。

それは鳩。

レトロチックな電報筒を付けている。


●サブタイトル

「Act,1 38th parallel」


●板門店・深夜

薄暗い中、黒づくめの女が移動するのがかすかに判る。

女、川を渡る。

そこかしこに赤外線センサー。

そして暗視カメラ。

看板の文字は「板門店」。


●詰所・深夜

朝鮮語を話す兵士たちはカードゲームに興じている。

獰猛そうな犬も数匹。

その中の一匹の犬が耳をそばだてる、そして吠える。

つられて他の犬も吠え出す。


●イムジン河下流・深夜

女は黒づくめのマントやヒジャブを脱いで、素顔を見せる、その姿は若い美貌の女性、ムグンファ。

次にムグンファは腰にぶら下げていた軍用クロスボウを持ち出して、狙いをつける。


●詰所・深夜

兵士たち、犬をなだめる。

隊長格、「うるせぁなぁ」という表情で、何気なく開いたカードがジョーカー。

閃光。


●イムジン河下流・夜明け

ムグンファ、軍用クロスボウを片付け始める。

そこに大量の銃弾が降る、降る。

クロスボウは破壊され、とっさにふるったマントは防弾で、ムグンファは河川敷に逃れた。

「朝鮮語(やはり、おまえらか!ネルソン兄弟!)」

ムグンファ、肩に一発だけ被弾。

ネルソン兄弟からの返事はない。

兄ジョルジュ、ガトリングガンで威嚇し、弟ミハエルはムグンファが逃げたブッシュの方に移動。


●イムジン河下流・ブッシュ内・夜明け

ムグンファ、叢の中を移動しながら、ライフルを手際よく組み立てていく。

完成して狙いを定めようとした瞬間、ミハエルの薙刀の切っ先がムグンファの顔前に現れる。

銃身で凌ぐムグンファ。


●空・夜明け

セスナ機が飛ぶ。


●イムジン河下流・ブッシュ内・夜明け

ムグンファ、間合いを取る。

ミハエル、距離を詰める。

その二人を見つけたジョルジュ、散弾を浴びせる。


●空・夜明け

セスナ機の中、女性の口元のアップ。

手榴弾のピンを抜く。


●イムジン河下流・ブッシュ内・夜明け

爆発。

ネルソン兄弟、弾き飛ぶ。


●空・夜明け

セスナ機の中、女性の口元のアップ。

手榴弾のピンを抜く、更に抜く。


●イムジン河下流・ブッシュ内・夜明け

爆発。

爆炎の中からムグンファが現れる。


●セスナ内

女=タイイァン、縄梯子をたらす。

横には白鳩。


●イムジン河下流・夜明け

ムグンファ、その縄梯子に掴まる。

伏せていたジョルジュが悠然と立ち上がる。

ジョルジュ「(この台詞は日本語)ハッハッハッ!最高のマトだ!」


●上空・夜明け

ムグンファの左右に弾丸が走る。

だが、この状況で、ムグンファ、ライフルを構える。

照準スコープをなんとか覗くムグンファ。


●イムジン河下流・夜明け

ジョルジュ、肩を打たれて吹っ飛ぶ。


●セスナ内

タイイァン、ムグンファを引っ張り上げる。

そのまま口づけをかわす二人。


●上空・夜明け

セスナ機が太陽に吸い込まれるように去っていく。


●神殿のような豪奢な大広間

玉座に座っている男、眉間から血を流して死んでいる。


●サブタイトル

「Act,2 Takeshita Street」


●車中

タイイァン、ネットでヤフーや新聞社のサイトを見ている。

タイイァン「どこにも掲載されていない。あれだけ厳重な警戒を脱したというのに」

助手席で英字新聞を読んでいるムグンファ、その新聞を折り、記事を目立たせ、タイイァンに渡す。

タイイァン「金主席、風邪を克服、健康をアピール、って、これ!?」

ムグンファ「そう、アピールは全世界に発信されたが、届ける相手は全世界の中の私たちたった二人さ」

タイイァン「じゃあ、ムグンファ、あなたが殺した主席は影武者?」

ムグンファ「いえ、どちらでもいいんだよ。本人でも影武者でも、当人はオルタナティブな存在だから、替えはいくらでも利く。それより談話を読んでみて」

タイイァン「なになに『母が在日朝鮮人だったので、一度原宿というところに行ってみたい』ですって」

ムグンファ「行こうじゃないの」

最新式のイスパノスイザが動き出す。

明治通りをひた走る。


●原宿駅前・早朝

イスパノスイザ、止まり・路駐。

ムグンファとタイイァン、車上から降りる。

あたりを見まわすムグンファとタイイァン。

牧師姿の男が竹下通りの中央に佇んでいる。


●竹下通り・早朝

ダッシュするムグンファ。

ムグンファ「おまえは!モルチャノフ!」

モルチャノフ「(無言)」

ムグンファ「(ライフルを組み立てたながら)よくあたしの前に現れたな!オモニを!アポジを!オンニを!」

モルチャノフ「血がつながっていない、借りの家族だったじゃあ、ないか!」

ムグンファ「(ライフルを組み立てたながら)違う!かけがえのない、家族だ!」

すかさず銃をかまえたムグンファ、モルチャノフに発砲。

モルチャノフの手のアップ、右手の内に収まるコントローラーをいじっている。

両肘・両膝のメタルが光る。

眉間を狙った弾丸、逸れて、モルチャノフの右頬をかすめる。

モルチャノフ「すげぇ、相変わらず、すげぇな!ムグンファ!いや、本名・早乙女志織と呼ぼうか!?」

タイイァン「ムグンファ!ヤツのバリアラインケーブルは最新式だ!これでもう飛び道具は完全に無力化された!」

ライフルの銃身と銃床から刃を出すムグンファ。

距離を詰めるムグンファに神父服の四つのメタルからビームを発射するモルチャノフ。

そのビームの雨をかいくぐるムグンファ。

近づき、直前にモルチャノフの目の前でライフルを落とすムグンファ。

すかさず出した二丁のピストルでモルチャノフの腹を撃つムグンファ。

さすがのモルチャノフも苦悶の表情だが着弾音から防弾服だと判る。

天空から半月刀、受け取るモルチャノフ。

その刀を降り下ろすモルチャノフ。

地面に落ちたライフルを足で拾い、モルチャノフの刀を受け止めるムグンファ。

遅れて二丁のピストルが地面に落ちる。

銃剣と半月刀で力比べしている中、睨み合うムグンファとモルチャノフ。

上空からビーム。

それは先ほどモルチャノフに半月刀を渡したキットという身長1メートル程の機械人形。

しかもムグンファの頭上に合計3体。

後方に跳んで・間合いを取るムグンファ。

ライフルでキットを一機撃ち落とす。

モルチャノフ、右手内のコントローラーでキット2体を操りムグンファに近寄らせないよう、ビームで弾幕を張る。

ムグンファ「男がお人形遊びかよ!」

モルチャノフ「ムグンファ、皇居に来い!」

ムグンファ「エッ!?」

その時、光る鞭が彼らの頭上を横切る。

キットの一体がショートして地面に転がる。

それはタイイァンがふるった電磁テイル。

残りの一体をムグンファとタイイァンにぶつけるモルチャノフ。

だが、ムグンファのライフルに撃ち抜かれる。

モルチャノフ「(逃げながら)いいか、志緒!皇居だぞ!」

勿論、追おうとするムグンファとタイイァン。

だが地面に落ちたキットが次々と爆発。

近隣の店舗にも火が燃え移る。

ムグンファ、モルチャノフの後ろ姿を苦しく見送る。

そのまま頭を抱えて路上にうずくまる。

そして震えだす。

ムグンファ「ごめんなさい、オモニ。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

と云いながら手の中の勾玉を握りしめる。

ごめんなさいと繰り返すムグンファの唇にタイイァン、キスをして黙らせる。

タイイァン「大丈夫、ムグンファ、私がいる、私がついている」

そう云って抱きしめる。


●サブタイトル

「Act,3 emperor avenue」


●行幸通り・地下

サングラスにトレンチコートのムグンファ、コツコツとハイヒールの音を奏でて歩く、歩く。


●回想・ペントハウス

打ちっぱなしの殺風景な部屋だが、PCや家電は最新鋭。

うなだれてソファに座るムグンファ。

頭を拭きながらネグリジェ姿のタイイァンが現れる。

タイイァン「飲んでないの?」

ムグンファ「(焦点が合わぬまま)うん」

タイイァン「今度は勝ちたいんでしょ?飲まないと」

ムグンファ、〈tranquilizer〉と書かれた瓶の錠剤を水で流し込む。


●行幸通り・地下

歩くムグンファ。

柱の陰からミハエル・ネルソンが様子をうかがう。


●行幸通り・深夜

地下への出入り口で待機しているタイイァン。

電磁テイルの起動を確認している。

そこへ向かう女性の後ろ姿。

タイイァン「きょ、響子!」

響子「まだ、あのトレイターの味方をしているの?」

タイイァン「違う!ムグンファは売国奴ではない!その汚名をそそぐために協力しているだけだ」

だがタイイァンは右手に電磁テイル、左手には手榴弾を用意していた。

響子「なにそれ!?」

右手から取り出したスリングショットで電磁テイルを撃ち落とす響子。

タイイァン、左手に残った手榴弾のピンに右手をかける。

響子「タイイァン、やって、抜いてよ、二人で死ねばいいんだよ、いや、違う、あなたと死にたい」

そういい終わり響子、タイイァンに口づける。

響子、勿論ピンが入ったまま手榴弾を地面に落とす。

二人の口づけ、ますます激しくなる。


●行幸通り・地下

ミハエル、薙刀をムグンファに振り下ろす。

とっさに避けるムグンファ。

ムグンファ「アンタらにはもう命令が出てないハズだ!」

ミハエル「そうだ!だが我らネルソン三兄弟の末弟・鎖鎌のレオナルドを殺したこと、忘れたとは言わせない!」

ムグンファ「違う!レオナルドと私は愛し合っていた!レオナルドは私をかばって・・・」

ミハエル「言い訳無用!」

振り下ろされる薙刀。

それをライフルの銃身で受けるムグンファ。

コートの中から取り出したのだ。

だが力ではミハエルの方が上!

ムグンファ、ライフルでなく右腕で薙刀を受ける。

コートの右腕の下には鋼鉄製の手甲を装備していた。

後ろに跳ねるムグンファ。

その瞬間、ミハエルの左足の甲に一発当てるムグンファ。

ひるんだミハエルを横目に、コートの後ろに隠した特殊弾をライフルの銃口に取り付けるムグンファ。

迫るミハエル。

狙うムグンファ。

早かったのはムグンファ。

その特殊弾はトリモチ弾。

空気に触れると凝固するのでミハエルはもう動けない。

ミハエル「こ、殺せ!」

ムグンファ「レオナルドはミハエル兄さんが作ったフリカッセが大好きだと言っていた。美味しい鶏料理を作る男には生きていてもらいたい」

ミハエル「オレは信じない!信じないゾー!」

ムグンファ、銃床で殴り、ミハエルを黙らせる。


●行幸通り・深夜

出入口から出てくるムグンファ。

そして電磁テイルを拾う。

ムグンファ「タイイァン?」


●内桜田門・深夜

ムグンファ、門のカムフラージュされたフタを開け、中のへこみに手にした勾玉をはめる。

門が開く。

その時、散弾が地面を撃つ。

ムグンファ「ジョルジュか!?おいおい、ここはエンペラーガードの本部の近くだぞ!」

更に放たれる散弾。

それをムグンファは電磁テイルではじく。

サイレンが鳴る。

目と鼻の先にある枢密院調所から鳴らされたものだ。

ジョルジュ「オレがおまえを仕留めなくとも、おまえは皇宮警察隊に射殺される!そんなライフル見れば、一撃さ!」

ムグンファ「おまえに至ってはガトリングガンじゃないか!」

ジョルジュ「米軍、元ブラックベレー戦闘隊長のオレは地位協定で直ぐに釈放だ!ヒャッホー!」

そしてジョルジュは又連射する。

夜陰にまぎれ、ジョルジュに違づくカゲ。

モルチャノフだ。

両手につけたカギ爪で、ガトリングガンを払い落とし、ジョルジュを追い詰める。

モルチャノフ「アメリカなぞ、ここ80年の覇権を握ったにすぎない。ユーラシアの民はその千倍、人類を統治してきたのだ!」

不意を突かれたこともあるが、スピードではモルチャノフの方が上だった。

ムグンファ「(心の声)ダメだ!モルチャノフはジョルジュを殺す気だ!」

モルチャノフ「ヤンキー、地獄へ帰れ!」

そこにムグンファが発砲。

モルチャノフ、手を止める。

ムグンファ「ジュルジュ、地下のミハエルは未だ間に合う!早く助けるんだ!」

ジュルジュ「くそ~~~~~~!覚えているやがれ!」

そして、ジョルジュはダッシュで立ち去る。

ムグンファ「モルチャノフ、助けた勘定に入れないからね!」

モルチャノフに狙いを定めるムグンファ。

しかし発砲音は違う場所から。

モルチャノフ「皇宮警察隊だ!こっちだ!こっちに来るんだ!」

その銃声の多さからモルチャノフの指示に従ってしまうムグンファ。


●サブタイトル

「final.Act YAMATAI」


●皇居内

主観、皇居内と思えぬ、地下坑道。

主観、その地下道を抜けると、やはり皇居内とは思えぬ近代的なラボ。

ムグンファ「ここはいったい?」

モルチャノフ「ここ、ではない、あれは何か?だ」

ラボ奥にガラス張りの部屋がある。

そこに石製の門だか、鳥居めいた3メートル程の物体。

ムグンファ「あれ?あれのことか」

モルチャノフ「石仏やドルメンなど人類の石への信仰が長大だ。おそらくこの500年の鉄の文明より長い、そうとう長い。ピラミッドや空中庭園を加えれば、人類は石とともにあり、鉄を選んだために人類は間違った歴史を辿ったと云っても過言ではない」

ムグンファ「私の家族の件、忘れちゃアいない!そのオカルト話はやめにしな!」

モルチャノフ「判った。先にそちらを話そう。先日おまえが暗殺した金主席、私も本人だか影武者だからよく知らぬが、アレがおまえの家族を殺した張本人だ」

ムグンファ「おまえ!他人に罪をなすりつけるのか!?姉・リリーを殺した瞬間を私は見た!」

モルチャノフ「リリーにとどめを刺したのは私だ。だがそれは彼女が望んだこと。ムグンファ、おまえの育ての母、テヤンは生きている、というか金主席を操る裏ボスの政的のライバルがテヤンだ」

ムグンファ「ただの焼肉屋のオモニだ!」

モルチャノフ「違う、南北朝鮮と日本で三国志状態にし、その三国をまとめあげようとしていた。それは古代三韓時代の再現であり、だから百済に味方にした皇室とも繋がりを持った。その勾玉がその証だ!」

ムグンファ「信じられるか!」

モルチャノフ「金主席暗殺の依頼者は私だ。おまえに父と姉のカタキを討たせたかったからだ」

ムグンファ「モルチャノフ、ひょっとして、恭志郎兄さんなのか?」

モルチャノフ、笑うだけ。

二人はラボのガラス張り奥の披見室に場所を移す。


●披見室

石の門に近づく。

モルチャノフ「前世紀より鉄に記憶させ、今世紀よりそれは世界中に蜘蛛の巣を張り巡らせることに成功した。だが石も記憶させることができたのだ」

モルチャノフが石の門に更に近づく。

ムグンファも近づく。

ムグンファ「これは神代文字!」

モルチャノフ「そう、何故に書かれたか?それは凡庸な言葉で云えばワープするためだ。フシギとは思わないか?古代人がアフリカから太平洋の孤島まで移動したり、古代中国の欧州や東南アジア・日本への貿易、それはこの石の記憶とそのワープ装置で可能だった。それを鉄の文明が破壊したのだ」

ムグンファ「じゃあ、邪馬台国は!?」

モルチャノフ「邪馬台国は複数あったのだ!特に日本は神代石の産地として古代では有名な存在!かの神武天皇の長征がそれを証明している!」

ムグンファ「それを信じろ、と」

モルチャノフ「私も罪を犯してきた。だが門が一つでは話にはならない。ムグンファ、このユーラシア大陸復興のために力を貸してもらいたい。戦争と戦争の火種はこのインターネットより距離が縮まる装置で解消できる!」

ムグンファ「わ、わたしは・・・」

その時、石門が振動する、門の空間が深い黒色に覆われる、その中から、大勢の人々が現れる。

ムグンファ「キャプテン!」

そう呼ばれた男は酔いを醒ますように頭に手をやり、立ち上がる。

キャプテン・ツングース「そう、おれはキャプテン・ツングースだが、きみは、って、ムグンファじゃないか!」

サブキャプテン・アイシャ「ああ!ムグンファ!会いたかった!」

そう云って、ムグンファに抱ついてキスする。

ムグンファ「みんな、どうしたの?」

キャプテン・ツングース「ナチス残党のチーム・シュツルムファウストがワープ機能のある石門の発掘をしていると聞きつけ、追い詰めたが、その石が発動してしまい、このザマさ」

サブキャテン・アイシャ「あ!シュツルムファウストのヤツらもここに跳ばされ・飛ばされてきて、そこに寝ている!」

どうやら、そっちの方がダメージ酷かったらしい。

シュツルムファウストのリーダー、ブラジャックがよろよろと立ち上がる。

ブラジャック「そ、そこにいるのはモルチャノフじゃないか!助けてくれ!我らはワープ・ゲートをチベットの奥の院で見つけたのだ!」

モルチャノフ「し、知らん!おまえなんか知らん!」

ムグンファ「この~!ナチスって云ったら、思いっきりの鉄の組織じゃないか、鉄がアイコンじゃないない!モルチャノフ!きさまはやはり許せん!」

そのムグンファの言葉を合図に、キャプテン・ツングースが棍棒を構える、サブキャテン・アイシャが片刃刀を二刀流でかまえる。

キッキボクサー・ソータンクンがグローブをはめる。

ミスター・フォルモサがグルカナイフを抜く。

ムグンファがライフルで狙う。

対し、モルチャノフが以外のシュツルムファウストはブラジャックを始め、受け身を取りそこない重症だ。

棍棒をキャプテン・ツングースが振り上げる。

キャプテン・ツングース「ユーラシアンズ・ファイ!」

モルチャノフへ一斉に挑みかけるが、彼は石門の六芒星マークに勾玉をかざし、石門を発動させる。

そしてブラジャックと二人で仲間四人を引きずり、ワープ空間に飛び込む。

モルチャノフ「ムグンファ、また会おう!だがオモニとタイイァンには気を付けろ!幼なじみからの箴言だ!」

ムグンファ「会いたかねぇよ!」

こうしてワープ空間は閉じた。

ムグンファは勾玉を六芒星に当てたが発動しない。

キャプテン・ツングース「発動のきっかけは未だ判らないのだ」

ムグンファ「モルチャノフが石の文明について語っていたが、全部ウソだったのね」

キャプテン・ツングース「そうとも言えない。今でもドイツの街にはナチスの被害者の名を彫り込んだ石のプレート、ストルパーシュタインが多数埋められている。石は人類の記憶を繋ぐのだ、良い行いも悪い所業もな」

ムグンファ「ありがとう、好きよ!キャプテン!」

サブキャテン・アイシャ「ちょっと!ムグンファ!私とどっちが好き!?」

キャプテン・ツングース「まぁまぁ、ムンバイ本部にも直ぐには帰れないし、トウキョウでスキヤキとスシとテンプラをたらふく食って帰ろう!」

サブキャテン・アイシャ「賛成!色気より、食い気!みんなも行くよ!」

ソータンクンやフォルモサも笑う。

ムグンファ「本当にありがとう、みんな」


●スタッフロール


●サブタイトル

「Act,appendix saideA Kremlin Palace」

氷の宮殿に複数の着飾った男女、誰もが凄い圧とカリスマ性。

ピョートル大帝「ユーラシア大陸は我ら、選ばれし王族連合が統治するのだ!」

ジンギスカン23世「そのためには平民・奴隷上がりのユーラシアンズを駆逐しないといけない!」

女の声「次は私にお任せください!」

ピョートル大帝「檀君朝鮮の末裔、ノクス女王、ユーラシアンズにはあなたの娘がいたハズでは?」

ノクス女王「はい、血の繋がらない娘がおります!そして実の娘・リリーのカタキでもあります!」


●サブタイトル

「Act,appendix saideB a certain place」

響子、ソファでうたた寝している。

キッチンのテーブルでうなだれているのはタイイァン。

タイイァン「ごめんなさい、ムグンファ。あなたの記憶を改竄したのは私」

その独り言に着信音がかぶさる。

タイイァン、スマホを取り、耳に当てる。

モルチャノフ「(声)きみの本当の名はリリー、あの狂った母親から救うために殺したフリをして、整形してもらった、そしてきみの記憶を改竄したのは私だ」


                                            了

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