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レポート23:成すべきことについて

大使館に戻り扉を開けると、閑散としておりまだ2人は帰ってきていない模様。

どこかで待っていたり探していたりかもしれないが、まあしばらく見つからなければ帰ってくるであろうと予想して椅子に腰かけ机の上に今日買ったものを広げる。

とりあえず金属系のみだが買い直すことは出来た。しかし、それでもかなり高くついた…何かしら金策をしなくてはと考えつつ、衝動買いしてしまった義手を分析する。

仕組みとしてはとても単純、腕に装着することで、全身の魔力の流れと接続。

本来そこにあったはずである腕を動かそうとする流れに反応して対応する機関が駆動することで擬似的に腕の動きを再現する。

しかし…やはり、言っていた通りにそこまで質は良くない。

試しにはめては見るが、自然に動かすには魔力の通りが悪いのは必要量が多いのか。意識して動かしてやっと前と同じ程度の機能を発揮。

パワーも握力にして25kg程度。

全体的にスムーズとは言えない動き。まあ…ないよりマシと言ったところ。

少しでも改善しようと駆動部に油を刺したりしていると何やらスパイシーな香りを漂わせ女性二人が帰還してきた。

「サラマンディアは楽しめたか?」

「はい。目新しいものばかりでした。」

「適当に食べられるもの買ってきたから君も食べないかい?」

「…貰おう」

紙の箱を受けとり開くと先程からかおっていたスパイスの香りと何か香ばしいものの香りが解放され空腹を思い出させる。

「随分と…味付けの濃そうな。」

「なんでもサラマンダー族は、味覚が退化しているらしくてな。それ故に匂いと濃い味付けで楽しむらしい。」

「なるほど…?」

中に入っていたのは、焼かれた麺にスパイスと何か液体のかけられたもの。1口すすってみるとガツンとくる香辛料の香りと塩辛、

「しょっぱ…!?」

「ヒューマンには水が必須かと。」

「それを先に言え…」

差し出された水を一気に飲み干す。

なるほど、一口で凄まじい満足感のある料理文化のようだ。

「マスターは…それは、機械の腕、ですか?」

「ああ。またまた見つけてね。」

油を刺し、細かいとこを調整して付け直すと先刻よりかはまともに動くようになり上から長袖の服を着て、手袋をはめればほぼ違和感なく見ることが出来る。

「やはりあのドラゴンを倒すには腕は欲しいからね。」

「だが、どうするんだい?今の私たちで勝てるような相手じゃないように見えるけれど。」

「そこは、一応考えてある。」

羊皮紙を取り出し書いたのは先ず大きく2つ

・攻撃力

・防御力

「今僕たちに足りていないものだ。」

「…つまるところ全部では?」

「まあそうとも言える。知力…もまだ分からないか。」

「一つ一つきこうか?まずは攻撃力に関して。」

「これに関しては単純だ。僕らの攻撃は、あのドラゴンに効果を成さないだろう。」

「…その通りですね。」

思い出されるあまりにも堅牢な鱗。地形を破壊する威力の弾丸を食らって目だけで留まるあの硬さは、生半可な攻撃は通らないだろう。

「だが最初の1発は!」

「あれは…目に当たりました。それ故に通ったのかと。」

「それにあれは1発の使い切りだ。作り直す必要がある。」

「…ならどうするんだい?」

「まず、王子に声をかける。あいつの攻撃はちゃんと通っていた。そして、初動の武器の強化。あれもかなり無駄の多い武器だ。きちんと作ればため時間はかかるが有効打になり得る。」

「それで攻撃が通れば…もしかしたらか。」

羊皮紙に

王子,武器と加筆。もちろんここ2人だけでは意味が無い。全員が十分ダメージを通せるようにしなくては。

「防具に関しては…とりあえず金属はやめた方が良さそうだね。熱を通すし…また、溶けかねない。」

「それに、機動力も低下します。」

「…そういえば、防具に魔術を付与できるんだっけか?」

以前朧気に聞いた噂。魔力の電動率のいい物質で魔術わ、発動する際の流れを刻むことで魔力を流している間、それが発動するようにするという手法。

「一応…刻印をすれば火の耐性は得られるが……鉄が溶ける温度を少し軽減、いや半減させても致命傷には変わらないだろう。」

「…それもそうか。」

鉄が溶ける温度はおよそ1500度程度。

仮に9割カットできても150度だ。

どの道重度の火傷をおう未来が待っていることになる。

「まあ熱耐性が高まれば前やったみたいに僕が大盾を出して防ぐことも出来る。

単純に耐熱なら壁にして、断熱なら防具にすると言った形が1番まともだろう。なんにせよ熱に強くすれば多少ブレスへの対策にはなるかもな。」

「ですが、マスター。ドラゴンの攻撃手段があれだけとも思えません。また、本体が高熱を発していた場合近づけない恐れもあります。」

「確かに…それも考慮して素材選びをするしかないか。」

出たアイデアをどんどん羊皮紙に加筆していき、ようやく目処がたってきた。

目標が定まればやるべきことも見えてくる。

まず、やるべきことは。

「とりあえず王子に協力の要請。あとは素材に関しても聞いてみるか。」

成すべきことは決まった。

【大目標:ドラゴンの討伐及び火のギアの回収】

【小目標:有効打になる戦力の確保。

有効打を喰らわないための防御手段の確立。】

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