表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

雷名

作者: 時ノ宮怜

天の果て

宙に及ばぬ空の彼方

燻る火花に名前はまだない


私は吼える

誰もいない空で

私は叫ぶ

私だけの天で

この胸にある火のままに


きっといつかはそれに名前が付くだろう

きっとそれは私の形となって

いつか来る私が私となるときが、

今はまだ、覆い隠された分厚いこの雲の中で


私は哭く

嫌にならない様に

私は泣く

忘れないように

この訪れる必然から逃げて


燃え上る私の体

弾ける私の体

もっともっとと伝わって

今はまだ、雲の切れ間に瞬いて


いつか私を見た人がそう呼んだ

呼ばれた私はそう叫んだ。

ずっとそこにいた私はそれに形を付けた


もっと呼んで、もっと叫んで、もっと私を知って、


この思いを多くの人が知れ

この思いをもっと知れ

この思いをもっと叫べ


涙がでるほどの激情を、

血がにじむほどの後悔を、

燃え上るほどのこの気持ちを


天に響け、人に届け、

この三千世界に轟き叫べ、

私の名を

私こそが、





何か一つで表現できるような感情って、

それはすでに冷静に分析できている証拠だと思います。

冷静にもなれないほどに激しいなら、

その感情に名前なんて付けることはできないでしょう。

一瞬に燃え上って瞬く雷の様な激情に名前なんて付けられないでしょう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ