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苦しくないから愛なんだ

作者: 秋暁秋季
掲載日:2024/04/26

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋と憧れって、とっても似てるんですよ。

一方的に此方が抱く感情だから。

考察が好きな恋人と共に、再度アニメを見ることになった。

最初はなんの話か分からない。何を伝えたいかも分からない。けれども繰り返し見て行くうちに、演出一つ、曲一つとっても意味がある、スルメアニメである。

この作品を世に送り出した監督は、この他にも様々な作品を世に送り出しているが、それだけは必ず共通している。

彼女はそれを、一度目と同じ様に、ただぼんやりとただ瞳に移していた。

「この監督、色々作ってるけど、愛と意志をよくテーマにするよね」

エンドロールを送りながら、彼女は此方を向いた。どうやらまた、一つの解至った様だった。

「今まで色々見てきたけど、これが一番好き。私は人を愛する時、自己犠牲はあっちゃいけないと思ってるから。その上で意志を貫きたいと思ってるから」

本当にそうだろうか? そんな疑問が脳裏を掠めた。

何時如何なる時だって、自己犠牲を惜しまずに相手に尽くす。相手『来い』と言えば、どんなに眠かろうが、風邪をこじらせようが、這ってでも行く。そこに自己愛は欠片も感じない。

「本当だよ。一度『犠牲』という言葉を辞書で引いてみたら分かるよ。『大切な人ものを捧げる』って出てくるから。

君は今、自己犠牲を惜しまないと思った様だけど、そんなこと、全然ないんだよね。だって愛して行動する時、苦しくないもん。全然辛くないもん。苦しくも辛くもないって事は、私にとって何かを犠牲にしていないって事だよ」

彼女はそう言って静かに笑った。子供の様な無邪気な笑顔だった。


「全部、お分りの上で呼ぶんですか?」

所変わって此処は境内。此処の主は退屈そうに欠伸をしながら、俺を見る。

「なんだよ。藪から棒に」

「死にかけている時も構わず、彼奴を呼ぶことですよ」

彼奴が愛して止まない御前にそう答える。自己犠牲を感じる事無く、無償の愛を捧げる相手。恋とは違う、愛の形。

「苦しくなさそうだかんな。何時も無邪気な笑顔で、擦り寄ってくる。こちとら、本気で死にそうな時には呼ばねぇよ。布団に縛り付けるわ」

口も態度も最悪に悪い。でも、それでも許容すると分かっているから、この行動。全て理解した上で想いを向ける。

「『理解もないのに好意押し付けるのは、恋だと思いますよ』ってのは、彼奴の数少ない名言だな」

そう言って、うりうりと俺の髪を掻き回す。への字に曲げた口に気付きながらも、御前はそれを辞めて下さらなかった。

とある監督の作品名、全く閲覧してません。

でも多くの方がキーワードとして、『愛』や『意志』を上げるんですよ。

そこの感想から浮かんだ話です。


以下は私の勝手な意見で考えですよ。


何かを愛する上で自己犠牲は美徳でしょう。

でも長続きしないので、お勧めはしません。

周りが幾ら『大切』だと思っても、自分からしたら『貴方よりかは粗末なもの』なんです。

だから何も犠牲にしてないよ。という話。

『犠牲の上に成り立たない』のアンサー小説です。


前にもお話ししましたが、誰かを思って、考える事で恋から愛に変わると思ってます。

そうなると、必然的に相手を理解しなくてはなりません。

だから憧れとは程遠いんです。

嫌なところも、受け入れ難いところも分かって好意を向けているので。


ちなみに最後の描写はその暗喩。

本気で嫌がってないから、髪を乱したんですよ。

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