虹の橋
ポタポタと溢れ落ち続ける塩辛い水は
いくら拭いても拭いても後から後から溢れ続け
やがて大きな湖になった
ポタポタと降り続ける塩辛い水は
寂しさと悲しさと沢山の優しさと楽しい思い出に照らされ
湖に大きな大きな虹の橋をかけた
美しく大きな虹の橋を
沢山の愛で送り出された僕は
トテトテと軽やかに走る
重たかった身体は軽くなりまるで羽が生えたよう
楽しくなって思いっきり走れば虹の橋はキラキラと輝いて
僕をどこまでも空高くへ連れてってくれる
僕が虹の橋を渡り終えても塩辛い水はポタポタと降り続け湖はどんどん大きくなっていく
そんなに水を溢れさせたら溺れちゃうよ?と僕は声をかけたけれど
やっぱりポタポタは止まらない
大丈夫 また会えるよ
ちょっと先に行って虹の橋の向こうでお昼寝してるから
持たせてくれたお弁当とおやつを持って
向こうでピクニックしてるよ
ゆっくりいっぱいお昼寝しながら
いつものように
かわいい 可愛いねって言いながら
僕の頭を撫でてくれるの待ってるね