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○○は犯罪です!うん、わかった。・・・・・・終わり???

作者: C


私は法律を笑います。

あなたは?



ちょっとした実話を。

おそらく同じような話はもっと格調高く名文でありふれているでしょう。


されど、されど、いましばらくお付き合いを。



あるところに民主的な国がありました。

もちろん、法治国家です。


法治国家じゃない民主国家などありえません。

逆はあり得ますが。

・・・・・・・・・・まあ、私が住む国がどうかは、ご想像にお任せします。


その極めて民主的な法治国家にいた実在の人物。

二人の人物。


仮にAさん、Oさんとしましょう。



Aさん。

真面目な人です。公務員であり、その働きぶりと来たら、まさにパブリック・サーバント!寸暇を惜しんで一生懸命仕事に励みます。才能もあったのでしょう。とても大きな成果を挙げました。

皆に褒められ、家庭でもよいお父さん。


Oさん。

えーと、真面目じゃないですね。

大酒のみの女好き、マジで既婚者、遊び人。

そしてそして・・・・・・。

ズバリ犯罪者です。

政府の汚職官吏がお友達。せっせと賄賂を贈り、便宜を山ほど頂戴し、仕事を受注し大儲け。最後は仕事もしないで山のような国家予算をちょろまかしていたという話もあります。

儲けたお金は趣味に何もかもつぎ込んで、有り金全部使い切るという豪快ぶり。

何度も逮捕されてます。

そのたびに賄賂仲間に助けられているあたり、法律って何?状態。



私は、コンプライアンスという言葉が大好きな企業でルールやら倫理やら義務やらを唱えられるたびに、この二人が頭に浮かびます。


私はOさんにはなれません。

命が惜しいので。

私はAさんにはならないで済むでしょう。

人命が惜しいので。




では、二人のお名前を。


すでに故人、そして歴史的な人物です。

実名でもいいですよね。






アドルフ・オットー・アイヒマンこと、Aさん。

オスカー・シンドラーこと、Oさん。




私は法律を嗤います。

あなたは?



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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、かな。 法律を嗤う……というよりも、法律の機械的なとらえ方を嗤う、でしょうか。 「悪法も法なり」「悪法は法にあらず」って言葉、世界史で習ったな……と、ふと。 現代社会でわか…
[良い点] 歴史的事実を切り口を変えた視点で提示するというところが非常に興味深いです。 シリーズ化して、人物描写の練習+キャラクター創造の練習に使えそうだと感じました。
[一言] アイヒマン裁判自体が、外国に住んでるアイヒマンを拉致して無理矢理に自国へと拐って来た復讐裁判だから、法律上問題が多いんだよね。 他国の主権を違法に侵して拉致って来た事を正当化する為にナチスが…
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