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サイクロプス  作者: NEO,s
11/21

チャプター9+9.5「試験前+作戦内容の確認」

これからやる事はゲームではない

先程の射撃場だってそうだ

銃器は日本軍の第86式小銃を使っていたじゃないか

使われている弾はなんだ、あの威力、衝撃、実弾じゃないか

ゲームじゃ日本軍のマイナーな銃なんて起用されるわけがない

しかも銃器を使用していたのは何だ、ロボットだったじゃないか

ロボットが正面の標的めがけて射撃だなんて

オレはあんな光景今まで見た事ない


目の前の出来事はスクリーンを通してだけど本当に起こっている出来事なんだ

うなだれる俺を尻目に高島のアナウンスが流れる

「プロファイルの作成は終了したよ、いよいよ適正試験本番だ覚悟して取り掛かってくれたま

えね」

一拍の間の後高島が続ける

「試験内容の説明は彼の方が適任さね」


また一拍の間がとられ

先ほどの壇上にいたアメリカ軍人中将の威勢の良い声がコクピット内に響き渡る

「今回の試験はアメリカ陸軍特殊部隊との合同演習も兼ねて行われる

諸君はレッドチーム、我々特殊部隊はブルーチームだ

ルールは至ってシンプル、諸君は我々の動かすブルーチームの演習用サイクロプスを倒せばそれで良い」


その音声はマーキス中将のものだった

相変わらず耳を貫くような大きな声だ


少しの間を挟んでマーキスがまた喋りはじめた

その声は少し譲歩気味の口調、声の大きさも先ほどよりは小さい

「諸君もいきなりプロとの戦闘では少し分が悪いだろう

今回は誠に特別な事ではあるので、諸君には助っ人を1人自衛軍から付ける決まりとなっている」

助っ人、通りでサイクロプスが5体もいるのか

先ほど運ばれた奴らと俺を含めても1体は余るからな

これで納得がいく


「ランカーは諸君の隊長となるので命令は絶対に聞くように

以上、任務内容を確認再度確認した場合はキーボードのCtrlキーとNを同時に押す事で確認できるようになっている」


マーキスのアナウンスも終盤へと近づいてきた頃だろう

緊張が頂点に達してきたみたいだ

俺はマーキスの放送を聞く反面大きく深呼吸していた

手の平の汗からも汗が噴き出しているのがわかる

過度な緊張状態の影響で胃もキリキリと痛む


「試験開始は今から5分後、以上で、私からの説明を終わる」

マーキスの放送が終了した

やがて「ブッ」という音と共にコクピット内は静寂に包まれる

聞こえる音と言えば、自分の呼吸音

さらには心臓の音くらいなものだ


試験開始は5分後、俺は開始までの少ない空き時間を利用して試験内容を確認する事にした





チャプター9.5「作戦内容」

試合内容はチームデスマッチ

ラウンド数は3ラウンド、先取戦ではないので3ラウンド終了時点で試験終了となる

1ラウンドの制限時間は10分

勝利条件は制限時間内に敵を全滅させるか、終了後見方の人数が多い方を勝利とする


機体の耐久力は試験の為HPを100とし

敵側からの射撃ダメージは、腕及び足25胴体45頭部80となっている


なおグレネードの類は敵味方なくダメージを与えるため、チームキルを防止するという名目上隊長機以外は実装されていない


コクピット内には音声通信装置が存在する

通信装置を利用し仲間とのコミュニケーションを図って

任務を遂行してくれ


レーダーは画面の左上に存在する

味方の位置と地形を把握するのに便利だ


仲間が戦闘でやられた場合は右上に表示されるようになっている

なお誰にやられたかの表示はされないので注意してほしい


今回は演習ステージを使用する

天井までの高さは20メートル

広さは半径100メートル

5メートル四方のキューブが乱雑に存在するので

それを障害物として利用し戦闘を進めてくれ


=演習場で駆動するサイクロプスと実戦型との違い=

施設内に存在するサイクロプスには例外無く衛星からの電力供給がされないため

実戦型とは少し違った電力供給システムで駆動するようになっている

実戦型が頭部に電力輸送するのに対して、演習型は背部に電力輸送先が存在する

衛星と演習用で電力の輸送方式が違うわけではない


これは、サイクロプス本体の中でも頭部が一番単価が高いので

演習用だけでも単価をそぎ落とす措置として行われている物で

アンテナの性能を演習用は大幅に落としているからである


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