〜プロローグ(修正1)〜
窓際の席
快晴がささげる木漏れ日
窓から入り込む陽光
1面を白で塗られた建物の中で還暦を過ぎた女性は赤い電話を片手にある男性と
話をしていた
その声色からは切羽詰っている状況がうかがえた
「先日の国防長官の案件は受け入れてくれるのかしら?」
その女性、キアリー・ヒューストンはアメリカの情勢を支える1人で支える
歴代屈指の凄腕大統領になるはずだったのだが
彼が選挙で当選して直ぐの事、アメリカはイランへの空爆を開始
それに伴い沈静化を見せていた中東情勢はさらに悪化
原油価格の高騰により、アメリカの金融情勢に追い打ちをかけ三流国家への道を徐々に進む形となった
そんな中、国防長官が大統領へとある言葉をかける
「このさい世界を手に入れませんか? いい案があるのです」
彼が大統領へと話を進めたのは即位後2ヵ月の話であった
「そんな事が可能なのかしら?」
「ええ、可能です」
国防長官の断定的な口調に心が折れた大統領は環境保持という名目で極秘裏に或兵器の製作許可を与えた
その後兵器の案件を日本の防衛大臣と吟味した結果今現在開発に至っている
「ええ、何とか受け入れられそうです、それでですね資金援助の件は準備できているのでしょうか」
「心配しなくても大丈夫よあなたの国が事を起こしたとしても3年は耐えられるだけの資金は用意してあるわ」
「そうですか、3年で事を進めなくてはいけませんな」
「ええ期待しているわ」