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ファンタジー・オブ・デスティニー  作者: 一条一利
第一章 転生と仲間との旅立ち
1/60

1 突然の転生と幼馴染

序章です。お楽しみ下さい。

 家に帰って早速ゲームを起動した。


 今日は週一の通院の日だった。生まれつき体が弱い俺は学校に週三日ぐらいしか通えない。今は夏休みだが。病院にも週一で通わないと行けないが、それがとても憂鬱だ。


 俺の名前は人見悠馬。中三で15歳。学校は好きな方だ。友達もいるし、ゲームの話も出来る。勉強は嫌いじゃないし、何よりも学校に行けば両親が安心してくれる。しかし、いつ発作が出るか分からない為、心配でもあるようだ。


 今日は病院の帰りにゲームショップで新作ゲームを買ってきた。大人気シリーズのファンタジー・オブ・デスティニーだ。略してファンデス。今日買って来たのは5で初回限定盤だ。限定五千セットが見事に当選した。


 今回のファンデスはヘッドホン&ゴーグル・3Dシステムと言ってヘッドホンとゴーグルが付いてくる。ゴーグルで3D映像を見ながら、ヘッドホンでリアルな音声を聞ける。実は生産が間に合わずに取り敢えず五千セットだけ初回限定として発売したらしい。まぁ、今回手に入らなかった人達はしばらく待てば手に入る訳だ。



 それから数日ファンデス5にのめり込んだ。ご飯を食べるのも忘れて母親を心配させたり、学校の宿題をやらずに父親に怒られたり。


 すると、ヘッドホンから変な音が聞こえた耳鳴りの様にキーンとする。それと同時に眠気が襲って来た。ヤバい、宿題してないし、風呂にも入ってない。ゲームをちゃんと消して寝ないと父親にこっぴどく怒られる。体が弱い俺に父親は容赦なしである。でも、我慢が出来なかった。少しづつ意識が薄れていく。そして深い眠りに入った。



「ユウマ、そろそろ起きなさーい! もう朝よ!」


 その声で目が覚めた。朝か。父親に起こされなかったな。バレなかったのか? と思って目を開けて周囲を見てビックリした。


「ここはどこだ?」


 知らない部屋で寝ていた。パニックだ。色んな事が浮かんだ。親戚の家? いや違う。友達の家? 多分違う。誘拐された! いや、それならあんな起こし方しないだろう。というか、さっきの声は誰だ? 母親の声じゃなかったぞ!? すると、次はまた違う声がした。


「おはようございます! ごめん下さい、ユウマ起きてる?」


 可愛らしい女の子の声だ。俺を訪ねて来た様だ。いらっしゃいと返事する知らない人。寝ぼけてるからおかしな幻聴がするのかなとベットから起きる事にした。



 部屋を出てお客さんを迎えに玄関に行く。知らない家にも関わらず、玄関までの道が分かる。よく考えてみれば、この家は何か見たことあるし、俺を起こした声や、訪ねて来た声も聞いたことある様な気がする。すると、女の子が言った。


「もう、幼馴染がわざわざ迎えに来てあげたのよ! 早く起きなさい!」


 えっ、幼馴染だって? いないよ、俺には! ましてや可愛らしい声の女の子! そう言えば、さっきまでやってたファンデス5のヒロインであるハイミの声に似てるな。あんな幼馴染がいたら人生バラ色だ。ファンデス5の主人公のクリフが羨ましい! そんな事を考えながら玄関に着いてビックリした。


「おはよう! 早く顔を洗って、ご飯を食べて! お城まで一緒に行こう!」


 そのファンデス5のハイミそっくりの美女だった。


お読みいただきありがとうございます。次もお願いします。

登場人物紹介

人見 悠馬ユウマ 主人公 15歳の中学三年

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