勝手に決定の後
テレビが映し出す
曖昧な言葉で話す男
わけのわからぬことに
絶対をつけて
何が大丈夫?
何が決して?
聞いても答えない
光のない瞳の奥に
熱いものはなくて沈んで
焦りの中で心より動く頭
人の心、地面に隠して
平気な顔して
兵器を使うという
誰のための戦い
戦うことで守れるものは本当にあるの
奪えば奪われる
壊せば壊される
それ以上何もないことを
知っているはずだ
特にこの国の民は
暗い煙の中
やり取りされる僕らの未来を
取り戻せるのは僕らだけと
痛みを知る人たちは叫ぶ
守れるのは僕ら一人一人